富士吉田で考える・つくる
2016 年度春学期はサバティカル(特別研究期間)なのですが、「研究会(ゼミ)」は変則的に開講しています。新年度最初の「キャンプ」は山梨県富士吉田町へ*1。これまでと同様、参加者は2〜3名のグループに分かれてインタビューやフィールドワークをおこない、滞在中に編集作業をすすめて、ポスター/ビデオを制作する予定です。富士吉田で暮らす人びと(今回は、昨年12月に引き続き、富士吉田の高校生が取材対象になります)の考え方、日々の暮らし、まちへの想いをとおして、まちの魅力を綴る試みです。
わずかな滞在時間ですが、「ちいさなメディア」をつくること・流通させることの可能性、そして楽しさについて考えてみたいと思います。最終日(29日)には、ポスター展とふり返り、成果報告会をおこなう計画です。
【2016年5月16日(月)「忠霊塔」から富士吉田市を眺める。富士山は見えず…。】
- 日時:2016年5月27日(金)〜29日(日) * 27日はオリエンテーション
- 場所:富士吉田市(山梨県)
- 本部(宿泊):Hostel & Salon SARUYA(〒403-0004 山梨県富士吉田市下吉田3-6-26)
- 企画・運営:富士吉田みんなの貯金箱財団・山梨県立富士北稜高等学校・慶應義塾大学加藤文俊研究室
- 参加メンバー:加藤文俊研究室(学部生 14名+教員 1名) http://fklab.net/fujiyop.html
キャンプ
「キャンプ」は、ぼくたちのコミュニケーションや社会関係のあり方を再認識し、再構成してゆくための「経験学習」の仕組みです。
「キャンプ」と聞くと、多くの人は、テントを持って出かける、いわゆる「アウトドア」の「野営」活動を思い浮かべるかもしれません。本格的ではないにしても、ぼくたちの多くは、おそらく、幼い頃に何らかの「キャンプ」体験をしているはずです。たとえば、林間学校や野外学習などの一環として、仲間とともに、飯盒でごはんを炊いたり、星空を見上げたり、火を囲んで語ったり…。ここで言う「キャンプ」は、必ずしも、こうした「アウトドア」の 活動を指しているわけではありません。
「キャンプ」は、ぼくたちに求められている「関わる力」を学ぶ「場所」として構想されるものです。それは、道具立てだけではなく、心のありようもふくめてデザインされるもので、思考や実践を支えるさまざまなモノ、そして参加者のふるまいが、相互に強固な関係性を結びながら、生み出される「場所」です。
成果をまちに還す:かえる組のポスター展
今回の滞在中に制作したポスターを展示する予定です。* 29日(日)11:00から、成果報告会をおこないます。
- 日時: 2016年5月29日(日)11:00〜6月1日(水)(仮)
- 会場:4階2410大講義室
※成果報告会は終了しました。みなさま、ありがとうございました!(5月29日追記)
スケジュール(暫定版)
*スケジュール・内容等は変更されることがあります。
5月27日(金)
- 15:00ごろ 集合(オリエンテーション):Hostel & Salon SARUYA(〒403-0004 山梨県富士吉田市下吉田3-6-26)
- 17:00〜19:00 夕食・懇親会:バーベキュー(@Little Robot)
5月28日(土)
- 9:30〜11:00 うどん打ち
- 11:30〜 フィールドワーク・インタビュー(グループごとに行動):2〜3名のグループで、インタビューやまち歩きをおこないます。
- 15:00ごろ〜 アイデア出し・デザイン作業(グループごとに行動):フィールドワークで集めてきた素材をもとに、ポスターのデザイン/編集作業をすすめます。
- 18:30ごろ〜 夕食
- 20:00〜 デザイン作業/ブラッシュアップ:フィードバックをふまえて引き続き作業。
5月29日(日)
- 6:30 ポスターデータ入稿:データ提出(時間厳守)→ 印刷(富士吉田市役所)
- 9:00〜 展示準備
- 11:00〜 「かえる組のポスター展」発表会・レクチャー・交流会
(12:30〜 ふり返りビデオ鑑賞)
- 13:00ごろ〜 片づけ・解散
【2016年5月16日(月)「麺許皆伝」で欲張りうどんを食べた。】
*1:当初、4月下旬に佐賀県・基山での「キャンプ」を計画していましたが、10月に延期になったため、富士吉田が今年度最初の逗留地になります