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まちに還すコミュニケーション

場のチカラ プロジェクト|Camp as a participartory mode of learning.

再会(2013)

釜石キャンプ2|2013年11月1日(金)〜3日(日)岩手県釜石市


ふたたび、釜石へ

4年ぶりのまちは、大きく変わっていました。
今回の「キャンプ」は、あたらしく何かに「出会う」というよりも、もう一度何かを「確かめる」ために行くような心持ちでした。4年前に訪れていたからなおさらのこと、メディアをつうじて目にしていた変化の現場に足をはこぶのには、少しばかり勇気が必要だったように思います。

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4年前とおなじ場所で、写真を撮った。

2009年冬に実施した「釜石キャンプ(フィールドワーク)」は、加藤研究室のメンバーが18名、岩手県立大学の学生たちが25名という大所帯で、ポスターづくりのワークショップをおこないました。当時学部生だったメンバーは、すでに社会人2年目。ぼくたちも、変わりました。

今回は、縁あって、岩手大学の五味先生にいろいろと協力していただき、「釜石キャンプ2」が実現しました。釜石へのアクセスや費用のことを考えて、東京からバスをしたてて行くことになりました。いつもは現地集合・現地解散なので、ちょっと新鮮な気分でスタートです。予定どおり、朝8:00に東京駅を出発。
陸前高田経由で釜石に入り、その晩はHamayuiでオリエンテーションと懇親会をおこないました。

 

まちの人びとに会いに行く

いつものように、ペア(もしくは3人グループ)で、取材に赴きます。わずかな時間ですが、一人ひとりのことばに、そして佇まいに触れることができます。

今回の「キャンプ」では、できるだけ4年前の取材先を再訪することを目指しました。もう一度会って、話をする。何から話せばいいのか。どのように話せばいいのか。当然のことながら、これまでの時間や距離の隔たりを無視することはできません。

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4年ぶりに会った。(写真:廣野吉隆)

それでも、4年前のことを憶えていると言われたり、4年前につくったポスターが今でも大切に貼られていたりすると、一挙に空気が変わります。その当時 (2009年12月)、「キャンプ」に参加したメンバーも加わっていたので、文字どおり、再会のシーンがいくつも生まれました。
話をしながら、ご無沙汰をしていた時間を埋めて、こんどはあたらしいポスターをつくります。場所は変わっても、おなじ雰囲気を感じることができるのは、人と人とのコミュニケーションを中心に「キャンプ」が計画されているからでしょう。 

 

まちでつくる

取材が終わったグループから、ポスターづくりにとりかかります。
今回は、いつもとくらべるとやや変則的でしたが、青葉ビルの市民交流・活動スペースや研修室、そして岩手大学三陸復興推進機構の釜石サテライトを利用させていただくことができました。

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写真をえらび、取材のメモを見ながら、もう一度、取材の情景を再現します。どのような空気が流れていたのか。どのような声が聞こえたのか。目を凝らし、耳を澄ませて、人びとの〈生きざま〉について考えます。最後は宿に移動して、ポスターを完成させて、あとは印刷を待つだけ。慌ただしい一日が終わります。

 

まちに還す

無事に印刷が終わり、「大町ほほえむスクエア」にパネルに入れたポスターを並べます。全部で12枚のポスターが完成して、ちいさなポスター展の開催です。
それぞれのペア(グループ)は、順番に、ポスターを手にしながら取材の経過などを説明し、「キャンプ」の成果を報告しました。不思議なことに、じぶんがつくったポスターの前では、誰もが饒舌になります。それは、密度の濃いコミュニケーションがあったこと、取材をした人への想いの表れです。

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ふたたびポスターになった皆さんもやって来て、完成したばかりのポスターを一緒に眺めました。「キャンプ」で、もっとも感情が揺さぶられる場面です。

4年ぶりに訪れたまちで、人びとやまち並みばかりでなく、ぼくたち自身も変わったということを、あらためて実感しました。〈見る〉ために赴いていたのですが、 それは同時に〈見られる〉機会だったのです。

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