まちに還すコミュニケーション

場のチカラ プロジェクト|Camp as a participartory mode of learning.

人びとの池上線 - Every Person in Ikegami Line

観察とスケッチ - Observe and sketch

Due to the impact of COVID-19, we need to reorganize our attempts to travel around cities and towns to conduct field research, which we refer to as "camp." At the moment, it is not possible to plan an overnight trip with more than 20 students, as we have been able to do in the past. In June, because we were all in the mode of "stay home," we conducted a project online named "It's a bit tight" and focused on the changes in how people organize their day-to-day life.

This time, we attempted to design a "camp" by combining online and on-site activities amidst the gradual easing of restrictions. First of all, we avoided indoor situations as much as possible and planned the activities mainly outside. Unlike interviews, we did not set up a situation where we would make direct contact with people. Instead, we all acted as observers, observing and sketching while maintaining a proper distance (social distance or public distance) from our subjects.
There are many attempts to capture people's mundane from the standpoint of "modernology" (kogengaku)." For instance, Jason Polan's "Every Person in New York" is an incredibly fast-paced project.

"Every Person in Ikegami Line" is based on the "Camp Proposal" (by Hinako Aoki, Izumi Iimori, Fumi Ota, Nagisa Makino, and Koichiro Yasuda) submitted as part of the Special Research Project (September 2020). The original draft included the keyword "Every Person in Ikegami Line," referring to Polan's project.

For this project, we selected stations along the Tokyu Ikegami Line as our research site. Students observed and sketched in pairs the "comings and goings" of each station. And they tried to depict the "characteristics" of the Ikegami Line through its users. As in the case of the "creation of hanging advertisements" on trains, which we have done several times, we intend to explore various possibilities in exhibiting our research results at stations and public spaces along the railway lines.

全国のまちを巡る「キャンプ」は、COVID-19の影響を受けて、再編成をせまられています。現時点では、(これまでのように)20数名の学生たちとともに、宿泊をともなう形で旅程を組むことができません。6月は、“Stay at home”が原則だったので、オンラインでインタビューをおこなうプロジェクト「ちょっと窮屈な毎日」を実施し、人びとの生活時間の変化に着目しました。

今回は、少しずつ活動制限が緩和されているなか、オンラインとオンサイトを組み合わせた「キャンプ」を実施します。まず、できるかぎり屋内を避け、「外」での活動を中心に計画します。そして、インタビューのように人びとと直接かかわる場面は設けず、〈観察者〉としての距離(社会距離あるいは公衆距離)を保ちながら、観察とスケッチをおこないます。

考現学的な観察で、人びとの様態をとらえる試みはたくさんあります。たとえばJason Polanによる“Every Person in New York”は、とりわけスピード感のあるプロジェクトです。

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SOURCE: Amazon | Every Person in New York | Polan, Jason, Wiig, Kristen | Art

「人びとの池上線」は、「夏季特別研究プロジェクト」(2020年9月)の一環として提案された「キャンプ案」(青木日向子・飯盛いずみ・太田風美・牧野渚・安田浩一郎)をもとに構成したものです。「キャンプ案」では、Polanのプロジェクトになぞらえて、“Every Person in 池上線”というキーワードが付記されていました。

今回は、池上線沿線の各駅を対象にえらびました。ペアで、それぞれの駅の往来を観察、スケッチし、人びとの姿をとおして「沿線(らしさ)」を描き出す試みです。成果は、ウェブにくわえて、ZINEやポスターなどの紙媒体にまとめます。これまでに、加藤研究室で数回おこなった「中吊り広告をつくる」試みのように、駅や沿線の公共スペースでの成果公開など、多様な流通・掲出の可能性をさぐります。

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  • 日時:2020年10月16日(金)〜18日(日)
  • 場所:東急池上線各駅(東京都)*五反田、旗の台、池上、蒲田駅を除く11駅
  • 参加メンバー(加藤文俊研究室):23名(学部生 20名・大学院生 2名・教員 1名)

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SOURCE: https://www.jorudan.co.jp/time/rosenzu/%E6%9D%B1%E6%80%A5%E6%B1%A0%E4%B8%8A%E7%B7%9A/

スケジュール

これまでの「キャンプ」のように、2人ひと組(ペア)で活動します。今回は、オンライン(Zoomなど)とオンサイト(駅での観察・スケッチ)を組み合わせて実施します。

10月16日(金)

  • 18:00〜 ドラフト会議(オンライン):この会議までに、それぞれのペアで対象とする駅を決めておきます。重複があった場合は調整し、決定します。
  • ドラフト会議を経て、担当する駅が決まりました。(10/16 18:45ごろ)

10月17日(土)

  • 10:00〜12:00 観察とスケッチ(1):2名で、担当の駅に滞在して観察とスケッチをおこないます。(オンサイト)
  • 13:00〜15:00 観察とスケッチ(2):2名で、担当の駅に滞在して観察とスケッチをおこないます。(オンサイト)

10月18日(日)

  • 13:00 データ入稿:データ提出(時間厳守)→ 印刷へ
  • 15:00ごろ〜 成果報告会(オンサイト) 五反田ふれあい水辺広場(〒141-0022 東京都品川区東五反田2-9-11)
  • 17:00ごろ 解散

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2020年10月16日(金)|五反田ふれあい水辺広場

フィールドワーク再考(4)

特別研究プロジェクト Day 4

2020年9月27日(日)オンライン

●午前の部

4日目は終日オンライン。午前中はレクチャー(Zoom)。コミュニケーションと〈見る=見られる〉という関係性について、「視線」を配置すること、パノプティコンについて。シルヴァーマン(2020)第1章「無数の計りしれない習慣:なぜ平凡なことが重要なのか」(pp. 1-38)についての概説など。 

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●午後の部

ぷち演習4:大喜利ふうに

午後の「即日課題」では、「大喜利」ふうに日常生活の変容について考えてみることにした。「こんな○○は嫌だ/こんな○○は素敵だ」あるいは「もしも○○が□□だったら…」という「お題」で、自由に近所を歩きまわったり、調べ物をしたり。最後は2枚のパネルをつかって「オチ」を語る。【所要時間:240分程度】

じぶんたちにとって大切で、あたりまえになっている〈モノ・コト〉が、じわじわと変容をせまられている。元に戻ることがすべてではないが、失われてゆく感性や身体感覚があるとするならば、「嫌だ」「素敵だ」「もしも…」と、ときおり立ち止まって、じぶんの想像力を刺激することが大切だ。

 

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 店に入ると、沈黙の空気の中、そっとコーヒーを飲む人たち。ミルクをスチームする音が店内に響いている。アプリで事前に注文を済ませ、店員さんと会話を交わすことなく飲み物を受け取ると席へ向かう。向かいの席に座っている高校生たちでさえ一言も交わさず、黙々と飲み進めている。コーヒーブレイクというか昼寝というか、しかしどこか高級なお店に入った時の緊張感を感じつつというか、そんな感じの時間をコーヒー一杯と共に過ごし、お店をあとにした。(AT)

 

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ポップコーンをシェアできない映画館は、寂しいなと思う。
映画館に行き、ポップコーンを一緒に食べて手が触れてドキドキして…という王道の展開も、コロナの影響によって絶滅しかけているのかもしれない。映画上映中にしゃべることはなくても隣に友人や恋人がいて、同じ空間を、作品を、感情をシェアしているという感覚が今、とても恋しい。終わった後余韻に浸り、座席に座りながら小声で感想を言い合うことも叶わない。
距離感を保ったまま、人を近くに感じられる手段として映画館で何ができるか考えたところ、「糸電話」「人形の設置」という二つが浮かんだ。糸電話は、映画を見終わった後席に座りながらも感想を言い合える。(ただし二人まで)
人形の設置によって、何かがあるという雰囲気によって寂しさが紛れる。もっとハイテクな機能を追加できるなら、隣に座った人の体温や心拍数が人形の手を持つことによって伝わるという機能を搭載すれば、離れた距離は少しばかりは近づくかもしれない。(SS)

 

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コンビニのコーヒーをほぼ毎日飲んでいる。
僕のお気に入りはセブンイレブン(以下7-11)で、家の近くにあるローソンではなく、家から少し遠い7-11までわざわざ行くほど、そこには違いがあると思っている。
僕はコーヒーに関して詳しくないし、違いがわかる男でもない。けれど、7-11のコーヒーが一番美味しい気がしている。
7-11はコーヒーを購入後、自分でコーヒーをいれる仕組みになっていて、この体験が美味しい気がする原因なのではないか。しかし、最近では不特定多数の人間が触れるコーヒーマシンに抵抗を感じている。(KY)

 

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美術館では、自分と絵との距離を感じて、鑑賞方法を変える。その絵と自分の関心が離れているなら、短い時間で遠くから眺めるだけでいい。その絵に親しみを持ったなら、長いあいだその絵を前に留まる。

もし一作品あたりに鑑賞できる時間と距離が決められていたら嫌だ。全てが均一な距離になると、全てが遠くなる気がする。
私の気に入った絵を、同じく長いあいだ鑑賞している人との静かなの絆が失われてしまうことも、悲しいことだ。(EN)

 

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こんな本屋はいやだ〜床が動く歩道〜
本屋は電子書籍のライブラリと違って、一度に沢山の類似書籍の表紙や厚さを比較しながらじっくりと買うことを吟味できるのが魅力の1つである。しかし、コロナの影響で本屋での立ち読みの禁止が強化されている。
そこで、本屋の床を動く歩道にすることで、
1立ち読みしたい場合は長時間歩くことを強いられる
2後ろから人がきたら逆走できないため、必然的に立ち読みをやめなければいけない
と、長時間の立ち読みを回避できる。汗水流して手に入れた本だから、これまでの本より重みがあるかもしれない。(KY)

 

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握手会は、好きなアイドルやアーティストと至近距離で握手をすることができる。それだけでなく、1分もない短い時間ではあるが、いつもステージ上で大勢に笑顔を振りまいてる彼/彼女らと2人きりでお話しすることができる。
今はコロナの影響で握手会はほぼない。もし握手会が復活したら、面会室のように仕切られた場所で、マジックハンドと握手を行うのではないかと考えた。握手会の目的が「握手をすること」ではなく「2人きりで話すこと」であれば成立するのだろう。(IS)

 

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最近、自分の中でキているのは「サ道」だ。「サ道」とは、サウナに入って心身が「整う」ことを極める道である。私の場合、1時間程、サウナに入る→水風呂を繰り返すと、水風呂の冷たさが体に馴染み、集中力が上がってくる。これが、整った状態なのだ。私は、藤沢や茅ヶ崎の銭湯をもはや夢の国だとも思っている。しかし、サウナは非常に密な空間だ。町の銭湯にあるサウナは小規模のものが多く、4人入ってしまうと互いの肩がぶつかりそうになる。2mの間隔をあけるとなれば、サウナに入れるのは一人が限界だろう。もしかすると、これからサウナへの入場規制が厳しくなると、テーマーパークのように整理券を発行する事態になるかもしれない。ズラッと並んだ裸の男性達を考えると、整うことは限りなく不可能に近づく。(SS)

 

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私は物産展が好きだ。都内にいながら、離れた地の選ばれしグルメたちを一度に楽しめてしまうからだ。また商品だけでなく、売る側と買う側のエネルギーがぶつかり合っている祭りのような雰囲気も非日常さがあって高揚してしまう。だが、コロナが流行っているご時世にこの「物産展らしさ」は完全にアウトなのではないだろうか。そこで、感染対策にエネルギーを注ぎすぎた物産展を考えてみた。(AS)

 

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ガチャガチャの価値は、出てくる商品よりも、むしろ「硬貨をチャリンと入れてガチャガチャ回している時のワクワク体験」にあると思っている。感染症が流行してから、学校のドアノブに補助器具がついたり、電子決済にすることで現金のやり取りを減らしたりと、とにかくモノを介した接触に気を付けなければならなくなった。新しい時代のガチャガチャは、ノブを回すこともなければ、現金を投入することもなくなり、ガチャガチャできないガチャガチャになってしまうのだろうか。(GM)

 

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カラオケは簡単に三密を作り出せてしまう楽しくも危険な場所です。最近業界では様々な取り組みが行われていますが、やっぱり今までのように何も気にせず気持ちよく歌いたいというのが私の本音です。
こんなカラオケは嫌だ:歌えない(声を出せない)・飛沫を生まないように、箱を頭からかぶったり水を張った洗面器に顔を突っ込んで歌う
こんなカラオケは素敵かもしれない:一つの大きな部屋に透明な仕切りを用いて擬似個室を作る(複数人)・焼肉を設置する(ヒトカラ)(ダクトでの換気が感染対策になりそう)(AA)

 

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基本的に人混みが苦手な私が、唯一密な空間ですきな場所がある。それは大衆酒場だ。
隣の人とほぼ相席状態でワイワイガヤガヤしているあの空間はとてもすきだ。
ところが、そこは完全に密な空間。密を避けようすると一人ひとり壁で仕切られてしまうのではないかと恐れている。
誰かと一緒に来ても、それぞれが個の空間へと通されてしまう。一人でお酒を頼み、一人で飲む。
私にとってはとても恐ろしい空間だ。(II)

 

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キャラクターグリーティング施設のカメラマンをやっていた経験があるため、あのサービスは今後どうなってしまうのだろうという心配をしている。フローを書き出してみると、大きく分けて6つある工程の中、4つの工程でキャラクターとゲストは接触することになっていた。接触することがメインとさえ言えるサービスだ。代役としてサンタクロースを立てたが、私が働いていたグリーティング施設では喋れない(そう、喋れない)キャラクターが多かった。そのため考えた代案はいくつか使えないものもある。(FO)

 

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ここはロケット公園。高くそびえ立つロケット型の滑り台で有名だ。いつも小学生や家族連れで賑わっている。鬼ごっこや縄跳び、サッカーなど、子供たちが好きに遊んでいるカオスさが好きだ。
もしも、このカオスさを保ちながら子供たちに三密を守ってもらえおうとしたら、どう公園を模様替えすればいいのかを考えた。
滑り台は接触を防止するために等間隔で手すりを設ける。前の子が一つ前の線にいた場合には手すりを掴んで急停止する。
地面は無機質な砂に変わって、カラフルな色の砂を敷き詰める。それぞれの同じ色の砂は2m間隔にしておくのがポイントだ。
みんなそれぞれ好きな色のテリトリーで遊んでもよいし、カラフルな地面をを使った新しい鬼ごっこを考えてもいい。
これなら子供たちも、楽しく自由に遊びながら三密を避けてくれるかも!(MS)

 

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カウンター席が多い富士そばで特徴的なのは、もくもくと厨房全体に広がる湯気。その湯気が暑すぎて、厨房スタッフはマスクを着用できない。厨房スタッフが発声を伴う接客も担うため、この時期にはクレームにつながってしまうかもしれない。そこで考案されるのは、調理をロボットが担当し、食券をスタッフが販売するというスタイルだ。清潔感に敏感になってしまった客の要望にも答えることができ、人と人のやりとり(温かさ)も欠かさずに接客できる。なんだか本末転倒だ。(AF)

 

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映画館は、外で泣いても変に思われない唯一の場所かもしれない。感染症対策のため多くの映画館が一席開けているが、その場合隣の人の存在を気にする必要がなくなるため、より心ゆくまで泣くことができるだろう。しかし、頬を伝った涙を拭くにはマスクを外さなくてはいけない。また、何度も手を目元に持っていくのも衛生的ではない。そんな時に、吸水性抜群のノーズクッションをマスクに装着すれば、手を使わずに涙を吸収することができるだろう。(HI)

 

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コロナで毎日の生活は公共交通機関を使わない徒歩圏の移動に制限されている。牛乳でお腹を壊す私は豆乳メニューの豊富なスタバの愛用者だ。しかし徒歩圏の商店街の駅前にスタバができるような店舗スペースはない。そうだ!駅前のパチンコ店をより快適に、パチンコラバー以外も集えるような新業態を作るのはどうだろう。ランダムに設置されたマシーン、ギラギラしていない落ち着いた素材感の椅子やフレーム。パチンコラバーも快適な方が良いのでは? 地域コミュニティーにもきっと貢献するはずだ。新しい時代のパチンコ店。大きなビジネスチャンスかもしれない。(KOT)

 

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私が大好きなのは生放送の音楽番組。そして大きなステージを取り囲むように設置された観覧席。観客はステージに熱い視線を向け、手拍子をしたり歓声をあげたり、番組を盛り上げるのに欠かせない存在だ。音楽番組は個々のコンサートとは違い、様々なアーティストとそのファンたちが入り乱れ一体となって会場の空気感をつくりあげる。今は無観客での放送ばかりで、ぎゅうぎゅうに並びキャーキャー声を上げる観客の姿はまだ見れそうにない。2メートルをあけ、声を上げる時は手持ちの壺の中に限定すれば観客を入れられるかも?その壺から集めた声を集めてスピーカーから流してみたり?しかし生放送での臨場感を伝える大切な観覧客は密になってなんぼだろう。(CK)

 

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自宅近くで唯一行くお店は、スタバ。典型的だけど、家で行き詰まったときはここへ来れば捗るようになってだいたい解決する。いつも音楽をかなりの音量で聞いているけど、イヤホン越しに店内で流れる音楽と他のお客さんの話し声は聞こえてくる。この聴覚情報が私にとって絶妙で、集中力が高まる。でも他の場所で再現することが中々できないから、結局この場所にたどり着く。
スターバックスは、全店舗で共通してシーズンに合わせたプレイリストを流す。エレベーターミュージックのような定番のジャズばかりかと思いきや、意外と流行りのポップスも流れる。わざわざ耳を傾けて聴いている人はいないけど、これが日吉のメディアセンターのように無音だったらどうだろう。もしくは、モスキート音。同じ音楽でも、パンクロックやエレクトロニックにジャンルを変えたら、客層は一変するだろう。15分に一回「ストンプ」の生演奏をされるのもストレスが溜まりそう。長居回避にはなるかもしれないけど、長居どころか、居たくもなくなりそう。スターバックスにおいて、BGMは最重要な空間演出要素と言えるだろう。(NM)

 

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数年前、明治神宮駅のホームで足元の黄色い点字ブロックを見ると、QRコードがあることに気づいた。スキャンしたこともないのに、勝手に、黄色い点字ブロックという使用者が特定されているものにWiFiみたいな誰もが使うものが読み込まれていて素敵だと思っていたけれど、スキャンしてみると電車の利用者のためのQRコードではなかった。もし「スキャンするとコロナ陽性者と濃厚接触者の通過人数が分かるQRコード」になったら…良いような、悪いような…(HA)

フィールドワーク再考(3)

特別研究プロジェクト Day 3

2020年9月26日(土)@SFC

●午前の部

あいにくの雨。午前中はオンライン(Zoom)でレクチャー。成果を形にすること(たとえばつい数日前にNueyのプロジェクトブックをもらった)、プロセスもプロダクトも。LeavyのChapter 1 "Introduction to Social Research" (pp. 3-22) の続き。とくに、philosophical elements of researchとpraxis elements of research、そしてまとめの表(Table 1.4)について。要は、じぶんの調査研究のポジショニングを意識すること。

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●午後の部

ぷち演習3:「教室」をさがす
午後の「即日課題」では、グループに分かれてキャンパスを歩き、「教室」として使えそうな場所をさがして、具体的な(=つまり、実現可能なレベルの)提案をすることを目指す。【所要時間:150分程度】

お互いに距離を保ちつつ、資料は共有したいし、声も届けたい。いろいろと考えてみる。オンライン化のときに、あれこれと工夫したように、「外」を使うときにはもっとアイデアが必要。やはり、いつもの「教室」をつくろうとしてしまうのだろうか。大切なのは、“集まり”としての一体感。そして、いくつもの〈声〉が自由に飛び交うこと。

  • 25名くらいの集まりを想定する
  • 「研究会」としての活動を実現する(つまり、プレゼンテーションや意見交換のコミュニケーションを実現する)
  • 道具や環境条件(タープ、スツール、スクリーン、プロジェクター、電源、その他)の必要性/活用方法はじぶんたちで考える
  • 既存の環境を転用したり、一時的に利用することはもちろん可能

現況(BEFORE):現況の写真を撮って、“平常時”がどうなっているかを示す。
利用(ON USE):現況の写真の上に書き込むなどして、実際に場所が「教室」に転用されているようすを示す。

 

1:学生ラウンジ(サブウェイ)屋上

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サブウェイの屋上には、電源・白っぽい壁・wi-fiが備わっているので、従来の研究会のようにプロジェクターを投影し、プレゼンを行うこともできる。
ただ、それ以上に、大きな壁が4面もあるので、各グループや発表者たちが壁を各々の空間として使うことができる。そのため、プロジェクターにはできなかった多様な表現が可能になる。
また、歩いている人と目線が合わないため、邪魔されることがないという安心感がある。メディア・サブウェイ・自動販売機が近くにあるので、ドコモハウスよりも場所としての利便性は高い。

 

2: アリーナ前階段

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アリーナ裏の階段は、研究会にぴったり。屋外なので、開放感があり25人でも感染リスクの心配は少ない。
2m離れていても、一体感を損うこともない。階段の段差は、シータ館などの大教室を彷彿とさせる。
周りから遮断されていないことで、通りがかりの学生も気軽に研究会の聴講ができる。
短所としては屋根がないことだ。グラウンドの体育と時間帯が重なった場合、音が気になることも考えられる。また、アリーナとグラウンドを繋ぐ階段を使うため、人の通行を妨げてしまう可能性がある。電源が近くにないため、各自充電を十分にしておく必要もある。生協や教室から離れた場所に位置しているため、移動に時間がかかることも短所の一つだ。

 

必要なもの

  • スツール×12以上
  • 座布団×14
  • ブルーシート
  • 各自パソコン
  • (先生用の良い座布団)

 

3: ゲストハウス

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ここはセミナーゲストハウスの裏にある小さなステージ。偉い人が泊まるらしいが、普段は使われていなく人通りも少ない。それだけでなく、正面に人が来ても研究会を行っていることが分からないのがこの場所のいいところ。
右側にあるグレーの塀に、プロジェクターでスライドを映す。2mの距離を保つために、発表者はその塀から2つ目のブロックまでしか自由に動くことが出来ない(赤いエリア)。そこからさらに5つブロックをあけて椅子を設置する。測ってみたら25脚おけるため、加藤研全員が座れるだろう。すぐそこのドコモハウスから椅子を取って来るのもよし、My椅子を持ってくるのもよし、持ち物がきっかけに会話が弾む自然豊かな青空研究会だ。

必要なもの

  • 使用許可
  • ドコモハウスからプロジェクター
  • 各自好きな椅子、クッション
  • 電気、電源
  • 屋根
  • 雨の日はムヒ

ドコモハウスとの併用もいけるか

 

4: オミクロン(ο)棟 吹き抜け

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この場所はオミクロンにある、吹き抜け。一番の魅力は、立体的に空間を使うことで、全員の顔を互いに確認できること。周囲にベンチがあるので、持参するスツールは少なく済ませることができる。密室に見えるが、側面にドアがたくさんあるので、換気もしやすくなっている。野外だと雑音に混じって、プレゼンの声が聞きにくくなってしまうが、この場所は声が響くので聞きやすい。風雨に晒されることもなければ、蚊に刺されることもありません。唯一の欠点は、人の往来があるスペースであるため、邪魔であることは間違いないこと。

必要なもの

  • スツール×約20個(自分の分は自分で持っていく)
  • プロジェクター(必要であれば)

 

5:諭吉像前の芝生

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1:芝生だから
SFCにたくさんある階段の段差を利用して、プレゼンターとオーディエンスの構図を作るのも良いと思ったけれど、2コマ分の研究会を乗り切るためには、コンクリートの階段は快適じゃなさすぎる。ということで、芝生を選んだ。スツールに座ってもいいし、休憩のときにはレジャーシートで寝そべるのもアリかもしれない。

2:日差しが当たるから
芝生や緑があるところを探した時、意外と茂みのようになっているところが多く、木で日差しが当たらなくなってしまう。これからの時期、日中、日が当たらない所は、研究会がある15:00~18:00頃、更に暗くなってしまうので、芝生がある中でも、日差しが当たるところを選んだ。紐に豆電球を吊るせば、5限はおしゃれな研究会になりそう。

3:プロジェクターを映せる
日差しが当たる芝生の中でも、木があるところはポイントが高い。木を利用して、布を張ることで、プロジェクターを映すことができるから。この場所は、人通りが多いから、何もないと人目が気になってしまうけれど、通路と私たちの間に、一枚布を挟むことで、気にならなくなる。それに、布があれば声も聞き取りやすい。

懸念点

電源につなぐとしたら、メディアの1階にある飲食可能スペースの窓からになる。その際、コードが通行人に引っかかってしまう可能性がある。また、通行人の晒し者になってしまう可能性がある。

必要なもの

ドコモハウスから持ってくる

  • プロジェクター
  • レジャーシート
  • クッション
  • スツール
  • fkのいつものソファー

買わなきゃいけない(かもしれない)

  • 豆電球

各自持ってきたらいい感じ

  • お気に入りの椅子やクッション
  • おやつ

exploring the power of place - 045

【本日発行】️🦆少しずつ、まちが賑やかになってきているようで、まもなく新学期。加藤研のウェブマガジン“exploring the power of place” 第45号(2020年9月20日号)のテーマは、「うち」です。→ https://medium.com/exploring-the-power-of-place/tagged/045

◎ 第45号(2020年9月20日号):うち(5)
  • コンランドリー(岩崎 はなえ)
  • 「何もしない」をする(藤田 明優菜)
  • あれから6ヶ月(龍花 慶子)
  • ズボラな私は「どうぶつの森」でスローライフを楽しむことはできるのか②(田村 糸枝梨)
  • 脱ペットボトル(中田 江玲)
  • うちで歌おう(中田 早紀)
  • 黒い線と四角と緑の絨毯(廣瀬 花衣)
  • 整理整頓(飯盛 いずみ)
  • The Perks of Thrifting(牧野 渚)
  • Stay homeの賜物(牧野 岳)

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フィールドワーク再考(2)

特別研究プロジェクト Day 2

2020年9月19日(土)@SFC
 
ぷち演習2:“ぼっち”スポットを見つける
午後は、一人ひとりがキャンパスに散って、“ぼっちスポット”をさがした。秋学期は、オンラインと対面と、両方の授業形態を組み合わせることになる。指定の「自習室」もあるが、キャンパスのどこかで一人静かにオンライン講義に向き合う、そのための“ぼっちスポット”が必要なはずだ。
涼しい場所を見つけるのが上手なネコのように、ぼくたちは、“ぼっち”の時間を豊かにするための場所を見つける能力が求められることになる。WiFiや電源、(場合によっては)雨風をしのぐことも、さらにPC画面の外側に広がる風景も大事だ。
 

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電源がすぐ近くにあり、座りやすい。視界一面にというわけではないが、緑が見える。
そしてなんといっても人通りがあまりない。ここは一人で静かに授業に集中できる環境が整っているぼっちポイント。コンクリートの壁が背もたれになっていることで、zoomの背景を簡単に変えることもできる。居る場所も特定されない。つまりぼっちポイントを他の人に知られることがないのだ。ただ少々暗いため、よく晴れた日の午前中の授業を受けることをお勧めしたい。(SS)

 

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ぼっちポイントでどれだけ“ぼっち”になれるのかが重要だ。その周辺を通りがかる人も含め、あまり人が来ない場所。あとは授業を受けるから電波が安定しているのはもちろん、できれば段差に座れるところ。ここはその条件を全て満たしている。お腹が空いたら、すぐ隣のローソンか食堂に行けばいい。ただ残念ながら屋根はないので雨の日には対応していないし、冬はとんでもなく寒いかもしれない。冬になるまでは、ここで“ぼっち”で授業を受けたい。(II)

 

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ここは、2つ並ぶ部室棟の間にあるベンチ。目の前に広がるのは、緑の木々に囲まれたグラウンド。気持ちよく吹き抜ける風を肌で感じ、静かに、ときにはグラウンドから聞こえるかけ声を遠くで耳にしながら、パソコンで授業を受ける。
このベンチ、実は両側に給水機があって、トイレもある。充電も雨除けもqできないけれど、壁や天井から解放されて、リラックスして授業を受けられそう。(AF)

 

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緩やかな小さな丘の上で大きな木の幹にもたれかかる。目の前には、窓がたくさん並んだコンクリート造りの建物。目線を少し上にやると、空と青々とした葉が視界に入る。「無機質さと自然の融合」という、なんともSFCらしい景色を楽しめる場所だ。建物と木にゆるく囲まれているおかげで人目も気にならず、外でありながら自分だけの空間という気分を味わうことができる。そよ風にあたりながら揺れる木の葉の音を聞いていると、心地よくてうたた寝してしまいそう。(AS)

 

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食堂やラウンジに向かう階段を降りて、右にぐるっと曲がった先の最奥の辺りです。テーブルはありませんが、電源と屋根があるので、PCのみを用いる授業であれば割と快適に受講することができます。また、人通りが元々少ない上に2方向が壁に囲まれているので、授業中に人の目を気にする心配がほとんどありません。逆に壁を背に向ければ、カメラを通して映る自分の背景がシンプルになり見栄えがよくなります。(AA)

 

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私が大切にしたのは、ちょうど良いぼっち感を味わうということ。大勢の中で授業を受けるのは息苦しいが、人気を感じずに授業を受けるのも寂しい。キャンパスに来たなら、友人や先輩に生存を確認されて、声をかけられたい。ここはキャンパスの中心から少し外れ、周囲の人通りは少ない。(おそらく)キャンパス内を歩く生徒の姿を確認でき、向こうからもこちらが見える。屋根はないが、電源とトイレは近くの建物にある。座りっぱなしで腰が痛くなる問題も、このために空けたであろう壁穴をデスクとして利用すれば立ちながら受講でき解決する。
そんな「家から出ていくけれど追いかけて欲しい」人に最適な場所。(SS)

 

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「SFC生ならば芝生で鴨る」のが一般的かもしれないが、私的には「苔でモフる」方が好きだ。この場所の苔の状態は本当に上等で、大きく広がっていてずっと元気。雨上がりにはキラキラしていて、なおかつモフモフ感も倍増する。1人用のレジャーシートを敷いてこのモフモフの上に座ったら、このキャンパスのどんな椅子にも負けない座りごごちになるだろう。研究室が近いので冷凍庫に忍ばせておいたアイスへのアクセスもいい。(FO)

 

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生協の入り口付近です。なんといってもテーブル(もどき)があるのが素晴らしいです。授業によっては教科書やノートを用いて書き込んだりする場合もあるので、ある程度の広さをもつ平らで硬い台があるのはとても重宝します。電源もしっかりありますし、お腹が空いたら生協やカップラーメンの自販機にすぐ向かうことができます。唯一の難点は、屋根がないので雨や雪の日は使えず、夏は非常に暑いことです。(AA)

 

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かね折れ階段を上がって見つけた謎のスペース。60cm×60cm。ひょいっと登ってあぐらをかぐと、自分だけの秘密基地っぽくてわくわくする。後ろに荷物を置いて、前にパソコンとipadを広げるには十分すぎる広さだ。ぐっと伸びをしても天井には当たらず、なんなら足だって伸ばせちゃう。降りた右手にはウォーターサーバーに電源があるし、みんなエレベーターで移動するから人通りもほとんどない。4年目にして見つけたベストぼっちスポット。これは通い詰めちゃうかもしれない。(MS)

 

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建物の周りにある生垣が机に見えたので、パソコンを乗せてみた。若干沈み込みはするが、安定していて、生垣からパソコンが落ちる心配はなかった。電源は教室から延長コードを用いて引っ張ってこれるし、Wi-Fiもしっかり通っていて、パソコンを操作しなければ文句のない「ぼっちポイント」だった。さらに、この生垣の幅を測ってみると、2m20cmくらいだったし、通行人にも配慮ができた設計になっている。生垣自体は手で触ると痛いため、生垣には触れることがなく、消毒の必要はないだろう。(KY)

 

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コロナ以前、学校があれば(ほぼ)毎日通っていた食堂へ向かう階段とエントランス。普段なら人通りの多い場所だけれど、食堂が施錠されてしまうと、階段を降りる人さえいない。
今まで食堂のエントランスを注意深く見ることはなかったけれど、よく見ると、角っこに、いつ使うか分からないコンセントが設置されていた。
自宅でも、コンセントが設置されている角っこで授業を受けがちな私。ここなら、お家気分で授業を受けられるかも。(HA)

 

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サーモンピンク色の小道があったらここの階段に辿りつける。大学の授業は90分。いくら居心地の良い椅子で授業を受けていたとしても、後半に差し掛かるとおしりが疲れてしまう。横の塀を背もたれにしたり、あぐらをかいたり、向きを変えて階段を机がわりにしても誰にも見られない。充電はできないけど、風通しが良いから心なしかパソコンが熱くない。画面がフリーズすることもなさそうだ。お腹が空いたらすぐそこのローソンでアイスでも買おう。(CK)

 

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キャンパス入り口の検温所を抜けるとすぐ隣にあるΩ館の隙間。到着してすぐに授業を受けることができる。屋外でありながら自分の居場所ということが明確化されており、ぼっちスペースにちょうどいい。隙間に座ると、絶妙なフィット感と背もたれ。周りから画面を覗かれる心配もない。13インチのPCがちょうど入るため、机代わりにすることで地べたに座って授業を受けることや、スケッチブックにメモを取ることも可能である。(AT)

 

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理想の条件は、平面の床と、自然の綺麗な景色。チクチクする草の上にずっと座っているのは気が散ってしまうし、せっかく2時間もかけてキャンパスに来たのなら緑の豊かさを楽しみたい。この場所は、どちらの理想も叶えてくれて、さらに屋根までついている。Wi-Fiの調子も問題ないし、充電が必要になったら1分もかからず電源まで辿り着ける。人も滅多に通らない。心を穏やかに授業を受けるのに最適な場所だ。(NM)

 

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キャンパス内を歩きまわり、いろんなスポットを放浪した結果、オメガ館のエントランス側の左から4番目の窓辺が一番落ち着くマイぼっちスポットとなった。ここは塾の自習室ブースのように、隣との仕切りがしっかりあり、複数の荷物を広げられるぐらいのスペースが確保されている。2枚の分厚いコンクリートに挟まれているが、残りの1辺は建物と同じ高さの窓ガラスなため、とても開放的。目の前の景色に飽きたらバス列や帰宅中の高校生を眺めながら人間観察できるのもいい。(KY)

 

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鴨池ビュー、生協目の前かつ、角スペースという好立地。生協で食べ物を買うこともできるし、電池がなくなれば、ラウンジで充電することもできる。誰でも見つけられるベタな場所にあるが、PCを屋根に載せる勇者にしかここは使えない。このスポットの推しポイントは、池が見渡せるビュー、日除けになる壁、秋の紅葉が目の前のところ。日差しの向きによって移動していく鴨の様子は永遠に見てられるので、授業に飽きることはあっても、この場所に飽きることはない。(GM)

 

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理想の条件は、平面の床と、自然の綺麗な景色。チクチクする草の上にずっと座っているのは気が散ってしまうし、せっかく2時間もかけてキャンパスに来たのなら緑の豊かさを楽しみたい。この場所は、どちらの理想も叶えてくれて、さらに屋根までついている。Wi-Fiの調子も問題ないし、充電が必要になったら1分もかからず電源まで辿り着ける。人も滅多に通らない。心を穏やかに授業を受けるのに最適な場所だ。(EN)

 

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ぼっちになりたくない私の第一条件は、「ぼっちでも大丈夫」なところ。
そんな時に思いついたのが美術館だった。美術館では他の鑑賞者の存在を背中で微かに感じながらも、お互いが干渉することはない。そんな、いるかいないか曖昧な人の存在が心地いいのだ。
SFCの中の美術館、それがここだった。コンクリートの壁が切り取った風景は、一つの絵のように見えてくる。実際に他に人はいなくても、誰かがこの“美術館”にいるような気がして大丈夫だと思えるのだ。(HI)

 

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サーモンピンク色の小道があったらここの階段に辿りつける。大学の授業は90分。いくら居心地の良い椅子で授業を受けていたとしても、後半に差し掛かるとおしりが疲れてしまう。横の塀を背もたれにしたり、あぐらをかいたり、向きを変えて階段を机がわりにしても誰にも見られない。充電はできないけど、風通しが良いから心なしかパソコンが熱くない。画面がフリーズすることもなさそうだ。お腹が空いたらすぐそこのローソンでアイスでも買おう。(SI)