まちに還すコミュニケーション

場のチカラ プロジェクト|Camp as a participartory mode of learning.

exploring the power of place - 045

【本日発行】️🦆少しずつ、まちが賑やかになってきているようで、まもなく新学期。加藤研のウェブマガジン“exploring the power of place” 第45号(2020年9月20日号)のテーマは、「うち」です。→ https://medium.com/exploring-the-power-of-place/tagged/045

◎ 第45号(2020年9月20日号):うち(5)
  • コンランドリー(岩崎 はなえ)
  • 「何もしない」をする(藤田 明優菜)
  • あれから6ヶ月(龍花 慶子)
  • ズボラな私は「どうぶつの森」でスローライフを楽しむことはできるのか②(田村 糸枝梨)
  • 脱ペットボトル(中田 江玲)
  • うちで歌おう(中田 早紀)
  • 黒い線と四角と緑の絨毯(廣瀬 花衣)
  • 整理整頓(飯盛 いずみ)
  • The Perks of Thrifting(牧野 渚)
  • Stay homeの賜物(牧野 岳)

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特プロ20(2)

Day 2

2020年9月19日(土)@SFC
 
ぷち演習2:“ぼっち”スポットを見つける
午後は、一人ひとりがキャンパスに散って、“ぼっちスポット”をさがした。秋学期は、オンラインと対面と、両方の授業形態を組み合わせることになる。指定の「自習室」もあるが、キャンパスのどこかで一人静かにオンライン講義に向き合う、そのための“ぼっちスポット”が必要なはずだ。
涼しい場所を見つけるのが上手なネコのように、ぼくたちは、“ぼっち”の時間を豊かにするための場所を見つける能力が求められることになる。WiFiや電源、(場合によっては)雨風をしのぐことも、さらにPC画面の外側に広がる風景も大事だ。
 

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電源がすぐ近くにあり、座りやすい。視界一面にというわけではないが、緑が見える。
そしてなんといっても人通りがあまりない。ここは一人で静かに授業に集中できる環境が整っているぼっちポイント。コンクリートの壁が背もたれになっていることで、zoomの背景を簡単に変えることもできる。居る場所も特定されない。つまりぼっちポイントを他の人に知られることがないのだ。ただ少々暗いため、よく晴れた日の午前中の授業を受けることをお勧めしたい。(SS)

 

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ぼっちポイントでどれだけ“ぼっち”になれるのかが重要だ。その周辺を通りがかる人も含め、あまり人が来ない場所。あとは授業を受けるから電波が安定しているのはもちろん、できれば段差に座れるところ。ここはその条件を全て満たしている。お腹が空いたら、すぐ隣のローソンか食堂に行けばいい。ただ残念ながら屋根はないので雨の日には対応していないし、冬はとんでもなく寒いかもしれない。冬になるまでは、ここで“ぼっち”で授業を受けたい。(II)

 

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ここは、2つ並ぶ部室棟の間にあるベンチ。目の前に広がるのは、緑の木々に囲まれたグラウンド。気持ちよく吹き抜ける風を肌で感じ、静かに、ときにはグラウンドから聞こえるかけ声を遠くで耳にしながら、パソコンで授業を受ける。
このベンチ、実は両側に給水機があって、トイレもある。充電も雨除けもqできないけれど、壁や天井から解放されて、リラックスして授業を受けられそう。(AF)

 

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緩やかな小さな丘の上で大きな木の幹にもたれかかる。目の前には、窓がたくさん並んだコンクリート造りの建物。目線を少し上にやると、空と青々とした葉が視界に入る。「無機質さと自然の融合」という、なんともSFCらしい景色を楽しめる場所だ。建物と木にゆるく囲まれているおかげで人目も気にならず、外でありながら自分だけの空間という気分を味わうことができる。そよ風にあたりながら揺れる木の葉の音を聞いていると、心地よくてうたた寝してしまいそう。(AS)

 

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食堂やラウンジに向かう階段を降りて、右にぐるっと曲がった先の最奥の辺りです。テーブルはありませんが、電源と屋根があるので、PCのみを用いる授業であれば割と快適に受講することができます。また、人通りが元々少ない上に2方向が壁に囲まれているので、授業中に人の目を気にする心配がほとんどありません。逆に壁を背に向ければ、カメラを通して映る自分の背景がシンプルになり見栄えがよくなります。(AA)

 

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私が大切にしたのは、ちょうど良いぼっち感を味わうということ。大勢の中で授業を受けるのは息苦しいが、人気を感じずに授業を受けるのも寂しい。キャンパスに来たなら、友人や先輩に生存を確認されて、声をかけられたい。ここはキャンパスの中心から少し外れ、周囲の人通りは少ない。(おそらく)キャンパス内を歩く生徒の姿を確認でき、向こうからもこちらが見える。屋根はないが、電源とトイレは近くの建物にある。座りっぱなしで腰が痛くなる問題も、このために空けたであろう壁穴をデスクとして利用すれば立ちながら受講でき解決する。
そんな「家から出ていくけれど追いかけて欲しい」人に最適な場所。(SS)

 

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「SFC生ならば芝生で鴨る」のが一般的かもしれないが、私的には「苔でモフる」方が好きだ。この場所の苔の状態は本当に上等で、大きく広がっていてずっと元気。雨上がりにはキラキラしていて、なおかつモフモフ感も倍増する。1人用のレジャーシートを敷いてこのモフモフの上に座ったら、このキャンパスのどんな椅子にも負けない座りごごちになるだろう。研究室が近いので冷凍庫に忍ばせておいたアイスへのアクセスもいい。(FO)

 

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生協の入り口付近です。なんといってもテーブル(もどき)があるのが素晴らしいです。授業によっては教科書やノートを用いて書き込んだりする場合もあるので、ある程度の広さをもつ平らで硬い台があるのはとても重宝します。電源もしっかりありますし、お腹が空いたら生協やカップラーメンの自販機にすぐ向かうことができます。唯一の難点は、屋根がないので雨や雪の日は使えず、夏は非常に暑いことです。(AA)

 

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かね折れ階段を上がって見つけた謎のスペース。60cm×60cm。ひょいっと登ってあぐらをかぐと、自分だけの秘密基地っぽくてわくわくする。後ろに荷物を置いて、前にパソコンとipadを広げるには十分すぎる広さだ。ぐっと伸びをしても天井には当たらず、なんなら足だって伸ばせちゃう。降りた右手にはウォーターサーバーに電源があるし、みんなエレベーターで移動するから人通りもほとんどない。4年目にして見つけたベストぼっちスポット。これは通い詰めちゃうかもしれない。(MS)

 

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建物の周りにある生垣が机に見えたので、パソコンを乗せてみた。若干沈み込みはするが、安定していて、生垣からパソコンが落ちる心配はなかった。電源は教室から延長コードを用いて引っ張ってこれるし、Wi-Fiもしっかり通っていて、パソコンを操作しなければ文句のない「ぼっちポイント」だった。さらに、この生垣の幅を測ってみると、2m20cmくらいだったし、通行人にも配慮ができた設計になっている。生垣自体は手で触ると痛いため、生垣には触れることがなく、消毒の必要はないだろう。(KY)

 

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コロナ以前、学校があれば(ほぼ)毎日通っていた食堂へ向かう階段とエントランス。普段なら人通りの多い場所だけれど、食堂が施錠されてしまうと、階段を降りる人さえいない。
今まで食堂のエントランスを注意深く見ることはなかったけれど、よく見ると、角っこに、いつ使うか分からないコンセントが設置されていた。
自宅でも、コンセントが設置されている角っこで授業を受けがちな私。ここなら、お家気分で授業を受けられるかも。(HA)

 

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サーモンピンク色の小道があったらここの階段に辿りつける。大学の授業は90分。いくら居心地の良い椅子で授業を受けていたとしても、後半に差し掛かるとおしりが疲れてしまう。横の塀を背もたれにしたり、あぐらをかいたり、向きを変えて階段を机がわりにしても誰にも見られない。充電はできないけど、風通しが良いから心なしかパソコンが熱くない。画面がフリーズすることもなさそうだ。お腹が空いたらすぐそこのローソンでアイスでも買おう。(CK)

 

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キャンパス入り口の検温所を抜けるとすぐ隣にあるΩ館の隙間。到着してすぐに授業を受けることができる。屋外でありながら自分の居場所ということが明確化されており、ぼっちスペースにちょうどいい。隙間に座ると、絶妙なフィット感と背もたれ。周りから画面を覗かれる心配もない。13インチのPCがちょうど入るため、机代わりにすることで地べたに座って授業を受けることや、スケッチブックにメモを取ることも可能である。(AT)

 

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理想の条件は、平面の床と、自然の綺麗な景色。チクチクする草の上にずっと座っているのは気が散ってしまうし、せっかく2時間もかけてキャンパスに来たのなら緑の豊かさを楽しみたい。この場所は、どちらの理想も叶えてくれて、さらに屋根までついている。Wi-Fiの調子も問題ないし、充電が必要になったら1分もかからず電源まで辿り着ける。人も滅多に通らない。心を穏やかに授業を受けるのに最適な場所だ。(NM)

 

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キャンパス内を歩きまわり、いろんなスポットを放浪した結果、オメガ館のエントランス側の左から4番目の窓辺が一番落ち着くマイぼっちスポットとなった。ここは塾の自習室ブースのように、隣との仕切りがしっかりあり、複数の荷物を広げられるぐらいのスペースが確保されている。2枚の分厚いコンクリートに挟まれているが、残りの1辺は建物と同じ高さの窓ガラスなため、とても開放的。目の前の景色に飽きたらバス列や帰宅中の高校生を眺めながら人間観察できるのもいい。(KY)

 

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鴨池ビュー、生協目の前かつ、角スペースという好立地。生協で食べ物を買うこともできるし、電池がなくなれば、ラウンジで充電することもできる。誰でも見つけられるベタな場所にあるが、PCを屋根に載せる勇者にしかここは使えない。このスポットの推しポイントは、池が見渡せるビュー、日除けになる壁、秋の紅葉が目の前のところ。日差しの向きによって移動していく鴨の様子は永遠に見てられるので、授業に飽きることはあっても、この場所に飽きることはない。(GM)

 

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理想の条件は、平面の床と、自然の綺麗な景色。チクチクする草の上にずっと座っているのは気が散ってしまうし、せっかく2時間もかけてキャンパスに来たのなら緑の豊かさを楽しみたい。この場所は、どちらの理想も叶えてくれて、さらに屋根までついている。Wi-Fiの調子も問題ないし、充電が必要になったら1分もかからず電源まで辿り着ける。人も滅多に通らない。心を穏やかに授業を受けるのに最適な場所だ。(EN)

 

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ぼっちになりたくない私の第一条件は、「ぼっちでも大丈夫」なところ。
そんな時に思いついたのが美術館だった。美術館では他の鑑賞者の存在を背中で微かに感じながらも、お互いが干渉することはない。そんな、いるかいないか曖昧な人の存在が心地いいのだ。
SFCの中の美術館、それがここだった。コンクリートの壁が切り取った風景は、一つの絵のように見えてくる。実際に他に人はいなくても、誰かがこの“美術館”にいるような気がして大丈夫だと思えるのだ。(HI)

 

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サーモンピンク色の小道があったらここの階段に辿りつける。大学の授業は90分。いくら居心地の良い椅子で授業を受けていたとしても、後半に差し掛かるとおしりが疲れてしまう。横の塀を背もたれにしたり、あぐらをかいたり、向きを変えて階段を机がわりにしても誰にも見られない。充電はできないけど、風通しが良いから心なしかパソコンが熱くない。画面がフリーズすることもなさそうだ。お腹が空いたらすぐそこのローソンでアイスでも買おう。(SI)

 

特プロ20(1)

Day1

2020年9月17日(木)@SFC

夏季「特別研究プロジェクト」の初日。(執筆中)

 

ぷち演習 1:「2メートル」を身体で感じる

2メートルの紐を持って、3人のグループでキャンパスを歩く。ひさしぶり(あるいは初めて)のキャンパスを味わいながら、2メートルという「距離」について考えてみる。

 

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学校を訪れていない間にSUBWAY上のテラスが開放されていた。テーブル席とビーチチェアのような椅子があり、鴨池全体が見渡せる。心地良い風に吹かれながら、「さて、2mの距離を保ってランチでもするか」とテーブル席に腰掛けようとした。しかし、ベンチの長さがちょうど2mで座れない。どうしようかと悩んだあげく、空気椅子をすることにした。2mを保とうとすると使われないテーブルとベンチ。どうやら今学期は足の筋肉が鍛えられそうだ。

 

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 仕事や買い物などの日常生活の中で意識する「2m」という距離は、ほぼ決まって横方向(地面に水平)のものだろう。人間が縦方向に向かい合うことはなかなかない。
せっかく階段があるので、縦方向の「2m」はどの程度なのか体験してみることにした。『ロミオとジュリエット』の構図を思い出させるような写真が撮れた。
この距離で下から相手を見上げるのは、意外と首が疲れる。会話をするなら、やはり横方向に距離をとる方が楽そうだ。

 

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「よっ!」「お!久しぶり」「進捗どう?」「死んでる!」「がんばれ!」「またな!」
キャンパス内で「よっ友」とすれ違うほんの数秒間で起こるこのやりとりは、SFCにおける風物詩と言える。授業でグループワークを組んで学期終わりにお別れをする、そんな短期的な関係性が多いからだ。τ館前でのよっ友は2m離れていてもあまり違和感がない。そもそも、彼らからすると最初からこれくらいの距離が心地いいのかもしれない。

 

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ここは、メディアセンターの入口前を通り過ぎて、ε館やι館へ向かう道。3人で話しながら歩くときは、真ん中と両端を歩けばちょうど2メートルずつ間隔をとることができる。これまでよりも遠く感じるけれど、真ん中の人はタイルを目印に、両端の人は芝生を目印に、ときどき互いの顔も見ながら歩いてみよう。この道が4メートル以上もあるなんて、考えたこともなかった。2メートルを意識すると、いつもは何気なく歩いている道での再発見がありそう。

 

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授業が終わり、帰り道に友人が「借りたい本があるからメディアセンターに寄っていってもいい?」と言った。
一緒にメディアセンターに入り、二階に上がる。友人が本を選んでいるあいだ、私も気になる本を手に取ったりと各々自由な時間を10分ほど過ごした。軽く立ち読みしていた本を棚に戻そうと顔を上げると、向かい側の本棚にいる友人と不意に目が合った。少女漫画のような淡いシチュエーションに照れ臭さを感じ、思わずクスッと笑いあった。その距離、約2メートル。

 

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ε館の窓に腰掛けて話す時。窓二つ分開けて座れば、2メートルを確保することができる。
4人でもそれ以上でも、窓がある分だけ人の集まる場所になる。窓の枠が座席のように機能することで、2メートル空けつつも”自分の座る場所”になる。

 

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ドコモハウスの靴置き場。普段はずらっとここに靴が並んでいるけど、2m間隔になるとまばらになる。研究会が始まる前に、みんなが靴を脱ぎにここに集まってきて、挨拶するのはこれまでの日常の光景だった。2m間隔が義務になった時、誰かが窓の前で靴を脱いでいたら、次の人は傘立てまで下がらないと2mの距離を確保できない。もし天気が雨だったなら、雨に濡れずに同時に靴を脱げる人数は3人が限度になるのだろうか。

 

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生協で本の試し読みをしたいという想定。上から見ると、この本棚は横長の長方形の形をしていて4面に本が平置きされている。2人以上で見ようとすると、長辺を挟んで両側に立つことでしか2メートルを空けることができない。手前もしくは撮影者から見て反対側の本を読みたいとき、誰もいないことを確認して本を手に取ることが理想。すでに人がいた場合はその人が読み終わるまで待つ必要がある。1カ所で長居しないことが他のお客さんへの配慮となるだろう。

 

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これは、ε館外の通路を歩いている場面である。写真のように、3人が横一列に並んで歩いてしまうと、建物側の1人がちょうど柱にぶつかる事故が起きてしまう。2mの間隔を開け、キャンパス内を歩く際には意識的に縦や斜めのズレを生む必要が出てくると考える。横に並んでいたときにはお互いの顔を見ながら歩くことも容易であったが、縦や斜めになるとそれが困難になる。すると移動の際の些細な会話が減り、心理的距離の離れを招く可能性もあるとこの1枚から感じた。

 

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半年ぶりに登校したSFCは新鮮で、探検すると新たな空間が増えていた。
subwayの屋上も、その中の1つ。
ビーチサイドのように並んだ椅子は、1つの椅子を挟むと、ちょうど2m。
最近よく見る光景。
通行人が見たら、友達なのか、それとも赤の他人なのか、分からない曖昧さは、距離感だけでなく、2人の目線が向き合っていないことも関係しているのだろう。
以前のようには過ごせないキャンパスライフ。
物理的距離は遠ざかってしまっても、心は寄り添えるように、大切な人たちと向き合っていきたい。

 

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「高低差のある2m」を捉えた写真です。SFCでは、キャンパスの様々な場所で友人と出会います。サブウェイへと続くコンクリートの道と芝生の上、という高低差があったとしても、姿をみかければ声をかけることもしばしば。そんな状況を再現してみました。撮影してみて意外だったのは、同じ高さにいる2mよりも高低差がある2mの方が、より「近い」感じがしたということ。同じ2mでも、高さや目線などによって精神的に感じる距離感は異なるということを実感しました。

 

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この写真に写っている2人は2メートルの距離を取っていながら、同じ方向に視線が向いているため、その距離を意識しているのは後ろの人のみという構図である。距離を取る際にお互いが共に物理的な距離を意識することもあれば、この写真のように、1人のみが意識しなければいけない状況も生じ得る。同じ方向に階段を上り、下る際は、後ろに立っている人が積極的に物理的な距離をとっていく必要がある。ちなみにSFCの階段は、9段で2メートル間隔が取れる。

 

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「図らずもソーシャルディスタンス」をキャンパス内で探した。写真はΩ11の教室での1コマ。
この教室で授業があると、大体机の両端の席から埋まっていき、真ん中部分は空いている。たまたま近くに友達が座っていることに気がついても、その距離が2m離れていることも少なくない。
今でこそ2m離れるということを意識しているが、キャンパスでの日常をふりかえってみると、「図らずもソーシャルディスタンス」な瞬間は意外とあるのかもしれない。

 

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キャンパスの前の大階段を上り、メディアセンターを横目にまっすぐ進む。κ、ε、ι、οと名付けられたそれぞれの教室に向かうため、左手の階段か右手のスロープを目指して歩いていく。携帯から顔をぱっと上げると、授業のグルワで一緒だった彼女を発見。
「あ、おはよう!」
「おはよ〜!これから授業?」
「そう!イオタでチャイ語!」
「途中まで一緒に行こ!」
階段を駆け上って彼女と合流。私たちの日常にありふれていた2m。

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窓際の席で授業を受けながら外を眺めていると、窓の横の道を歩きながら何の授業だろうと教室を覗き込んだあの子と目があう。
もともと友達同士だった2人は思わず手を小さく振り合う。そんな友達と不意に目があってヤッホーと手を振り合うようなSFCあるあるをイメージした1枚。教室の外と中、授業を受けている人とそうでない人で、大きく違うようで、2人の距離が2メートル”しか”ないと思うと意外と近く感じる。

 

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3人で2mの紐を持ち、三角形を保ちながらキャンパスを歩いていた。たまたま別のグループに遭遇したので、その様子を撮ってもらった。室内では2mを保ちながら話すことに対して少し窮屈さを感じていたが、外に出て話してみると、あまり感じることはなかった。
オンラインでは毎週顔を合わせていたはずだが、実際に対面で会うのは初めての3人。せっかく2mの距離もとっていることだし、次はお互い前を向いて話をしよう。

 

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横並びに設置された椅子を2m離して座ってみた。もともとの椅子の位置は1.5mぐらいだったから、約50cm離したことになる。同じグループの2人にそこへ座ってもらい、いい構図を探りながらシャッターを切っていると、1人の手から2mの紐が離れた。手から離れた紐の先端は、もう1人の方へと落ち、その紐の先端を拾い上げ渡している。横並びで座った時、お互いが座りながらギリギリ届く距離が2mだった。これが、対面だと立たなければいけなくなってしまう。 

 

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高低差が生じる場合、地面と水平に2メートルの距離をとった場合より、感覚としては物理的距離が近くなったと感じる。一方で、上下関係が生じることによって、上の場所にいる人は下にいる人を自分の意思とは関係なく威圧しまったり、下の場所にいる人は上に座っている人に対して萎縮してしまったりする。上下に座った場合の精神的な距離は、地面から垂直に2メートルとった距離よりも離れているかもしれない。

 

参考

exploring the power of place - 044

【本日発行】️🍧残暑お見舞い申しあげます。すでに8月も後半、暑い日が続いています。ちょっとひと休みのときに、加藤研のウェブマガジン“exploring the power of place” 第44号(2020年8月20日号)をどうぞ。今学期のテーマは、「うち」です。→ https://medium.com/exploring-the-power-of-place/tagged/044

◎ 第44号(2020年8月20日号):うち(4)
  • 私たちの卒業式(日下 真緒)
  • Depressed TikTok(太田 風美)
  • モチベーション(坂本 彩夏)
  • 特別扱いされるお金とポチ袋(安田 浩一郎)
  • 旅の終わり(山田 琴乃)
  • スプラトゥーンと思いやり(安藤 あかね)
  • 書と心(入江 桜子)
  • 9月の線香花火(堤 飛鳥)
  • あの日の言葉(佐藤 しずく)
  • 机上の空想(笹川 陽子)

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fklab - July 25, 2020

加藤研の2020年7月25日

ちょっと窮屈な毎日ですが、まちには、少しずつ人が戻りはじめています。「おうち」の時間を大切にしながらも、それぞれの場所で、それぞれの時間を過ごしています。
リドリー・スコットらによる世界的なプロジェクトに敬意を表しつつ、加藤研のメンバーで、学期末のある一日を記録することにしました。ことばで、あるいは映像で「わたしにとって大切なモノ・コト」を記録する試みです。ぼくの分をふくめて25本、2020年7月25日(土)の「日常」を束ねました。

With our respect for the worldwide project by Ridley Scott and others, we decided to record a day at the end of the Spring Semester.
This small project is an attempt to record “things that are important to me” in words or visuals. I bounded 25 video clips, including my own, to capture the “day in the life” on Saturday, July 25, 2020.