まちに還すコミュニケーション

場のチカラ プロジェクト|Camp as a participartory mode of learning.

美波キャンプ(ポスター)

ポスターをつくる

(2024年5月22日)ページを公開。26日(日)の成果報告のあとで更新します。

(2024年5月26日)今回は、9名のかたがたにインタビューをおこない、ひと晩でポスターをつくりました。“ポスター展のポスター”をふくめて10枚。取材にご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。

美波の人びとのポスター展
  • 日時:2024年5月26日(日)12:30〜14:30ごろ
  • 会場:谷屋(たんにゃ)(〒779-2304 徳島県海部郡美波町日和佐浦184)
  • 成果報告会:2024年5月26日(日)12:30〜 成果報告会をおこないます。(報告のあと、ふり返りビデオ鑑賞・まとめと講評) 成果報告会は終了しました。ありがとうございました。

【5月26日(日)|成果報告会のようす(谷屋 たんにゃ)】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

camp.yaboten.net

 

いきなりジン

2024年4月27日(土)

あたらしいメンバーがくわわって、春学期の活動がはじまっています。ゴールデンウィークの初日、ウォーミングアップをかねて、簡単なZINEづくりのワークショップ「いきなり ジン」を実施しました。個人またはペア、グループ(2〜4名)に分かれてまちを歩き、そのあとすぐに成果をまとめたZINE(折り本)をつくるというものです。手書きやPCで編集し、近所のコンビニで出力します。

今回は、ひさしぶりに桜丘(東京都渋谷区)に「戻って」活動しました。いまではSakura Stageが建っていますが(2023年11月竣工)、まさにあの場所で再開発がはじまろうという2018年の夏から秋にかけて、フィールドワークをおこないました。およそ6年ぶり。ずいぶんとまち並みは変わってしまいました。4時間でまち歩きから編集、印刷までをおこなうというかなりタイトなワークショップでしたが、無事に6種類のZINE(折り本)が完成しました。(それぞれのZINEの説明などは後日追記予定です。)
※ 4月30日:ZINEの説明文を追記しました。

◎日時:2024年4月27日(土)13:00〜17:00(16:50ごろ終了予定)
◎場所(本部・作業):渋谷区文化総合センター 大和田 学習室6(工作室) 
https://shibu-cul.jp/gakushu/kashikan_gakushu
(アクセス https://shibu-cul.jp/access
*12:50ごろ1Fで待ち合わせ

◎内容

桜丘町界隈の簡単なフィールドワークをおこない、いきなりZINE(ごく基本型の「折り本」)をつくります。エッセイ、写真集、食レポなど、内容は自由。

  • やや粗削りでも、数時間で(最後まで)つくる体験をします
  • 身軽な状態で、まちなかで発信するやり方を試します

※参加者の人数によって、個人・グループなど、すすめ方は調整します。その他、詳細や参考資料については追って共有します。

◎もちもの

  • スマホ、デジカメ
  • (重くて面倒でなければ)PC(Illustratorがあると便利)あるいは タブレット(何らかの方法でネットへの転送、USBメモリーなどにpdf書き出しできるとよい)など。※誰かのPCを使わせてもらえるかもしれません。
  • 筆記用具(もし可能なら、色鉛筆とかマーカーの類い)
スケジュール
  • 13:00〜13:20 説明
  • 13:20〜14:20ごろ フィールドワーク
  • 14:20〜16:40 ZINEをつくる(編集)
  • 16:40〜16:50 印刷・加工
  • 16:50 片づけ(撤収)
いきなりつくったZINE

[01] 桜丘には禁止がいっぱい(神作真由・須永こころ・矢野晶)

桜丘にはさまざまな想いを持った人が行き交っている。まちには人の想いが溢れすぎていて、気づいてもらえない想いも多くありそうだった。禁止のパネルだけでなく、お願いされたり、見られていると意識させられたり。目にみえる以外の形でも、わたしたちの渋谷でのふるまいは制限されているのかもしれない。

 

[02] 桜丘の軒合たち(池本次朗+蓮見まどか)

桜丘にある「軒合」の写真集を作りました。建物と建物の境界である軒合は、場所によって利用されたり、放置されたり、ふさがれたりしています。軒合を通じて、桜丘の人たちの暮らしにほんの少しだけ触れられた気がします。再開発でできた大きな建物は、かつて存在していた軒合を消してしまったことに、ZINEを作りながら気づきました。

 

[03] 桜丘 川柳(岩﨑日向子・篠原彩乃・野上桃子・山本幸歩)

お店の看板、ポスター、建物の名前、案内標識、歩いているだけでたくさんの文字や言葉がとびこんでくる。桜丘川柳では、まちに溢れる言葉をとにかく集めて、575の形でそれらを編み直し、桜丘らしさをもう一度違った形で楽しめるようにした。この川柳の言葉たちがどこから集まったか、ぜひ歩きながら探してほしい。

 

[04] 桜丘フィールドワーク(黒木郁也・吉田優斗)

「とりあえず見る」ところから始まったものの、これといった観察するものが決まらなかったため、お互いの見たものをシンプルに記録しました。黒木は空を、吉田は風景を撮りました。それぞれ取った写真を、場所ごとにプロットして、記録した。結果的に、アナログでのZINE制作となった。

 

[05] 桜丘写真集(小田文太郎・松本仁奈)

桜丘という街で同じ景色を見て共通の会話を交わした私たち。目に留まったものをお互いが自由に撮影した。全く同じ時間に同じ道を歩いたけれどそれぞれが注目し面白く感じたところはバラバラだった。そのバラバラな視点をZINEでまとめてみた。

 

[06] 開いている店 閉じている店(石井萌景)

桜丘の喧騒を抜けた先で、次々と姿を表す個性豊かなお店。それらを横目に歩いていると、入り口が様々であることに気がついた。
扉が開けてあると、ふらっと中の様子を覗きに立ち寄りたくなる。でも扉が閉まっていると中の様子を想像してわくわくできる。それぞれのパターンに魅力がありそうだ。というわけでお店の入り口に着目して特集にしてみた。

 

[01]〜[04]は、A3サイズに片面で印刷し、一部に切り込みを入れてから折り本にします。
[05][06]は、A3サイズに両面で印刷してから加工します(詳細は後日追記します)。

 

美波キャンプ

美波で考える・つくる

更新記録
(2024-5-23)【きっかけ|つながりの系譜】に加筆。
(2024−5−15)プレスリリースを公開。参加人数も確定。
(2024-3-18)美波キャンプ(徳島県)の準備を本格的に開始、下見・打ち合わせで美波町へ

フィールドワーク型のワークショップを「キャンプ」と呼んで、学生たちとともに全国のまちを巡っています。まちで出会った人びとに話を聞いて、ひと晩でポスターをつくります。やや荒削りではあるものの、まちに暮らす人びとの姿をできるかぎり自然に映しとり、ことばを添えます。「まちに還す」ことの大切さと面白さを味わいながら、ポスターづくりのプロジェクトは15年近く続いています。

◎キャンプ(2004〜)2024年3月20日現在 → 地域別インデックス 

https://camp.yaboten.net/entry/area_index

 

【きっかけ|つながりの系譜】

学生たちとともに47都道府県を踏査しようという試みは、もう20年くらい続けていて(ポスターづくりは15年くらい)、コンプリートまで、ずいぶん時間がかかっているのですが、残り5府県となりました。まだ行っていない場所へ行こうと、段取りを考えています。四国、九州ともに残り2県、昨冬に熊本に出かけたので、こんどは四国へ。徳島県の神山町では、同僚の石川初さんが活動しています。ぼく個人としてもつながりがいくつかあるので、神山町で活動することは難しくないと理解していたのですが、せっかくだからちがう場所に出かけてみたい。
そんな思いで、ウェブで徳島県のあちこちを徘徊していたところ、美波町のことをもっと知りたくなりました。昨年の春学期には東岐波(山口県)に行き、海のそばでとてもいい感じで過ごすことができたので、行くなら海沿いがいいな、と思いつつ。
美波町という名前にも惹かれて、さらに、あれこれと検索しました(このときは、もう海辺のまちということばかりで、徳島駅から2時間半くらいかかるということは考えていませんでした)。そして、委託型の地域おこし協力隊で「地ビール地域活性化プロジェクト事業」にかかわっている熊谷亜未さんにたどり着きました。かつて、この町の経済を支えた廻船問屋「谷屋(たんにゃ)」で、地ビールの醸造、起業、運営をおこなうというプロジェクト。これは面白いにちがいない、ということで(ほぼ直感)、熊谷さんにメッセージを送りました。かなり唐突な連絡になってしまいましたが、Zoomで話をして、実現できそうな感触をえて、3月に下見に行って来ました。
いつもは、友だちの友だち…というように、人づてに対象地をえらぶやり方なのですが、今回は「飛び込み(突撃)」で。うみがめが産卵にやってくるまちで、「キャンプ」を実施することになりました。

美波キャンプ

  • 日時:2024年5月24日(金)〜26日(日)(現地集合・現地解散)*24日は移動日
  • 場所: 美波町(徳島県)
  • 参加メンバー:加藤文俊研究室 22名(学部生 20名・大学院生 2名・教員 1名)*5月15日現在

📢  プレスリリース:美波キャンプ(フィールドワーク)について(2024年5月15日)→ https://vanotica.net/mnm/pr_240515.pdf

スケジュール(暫定版)

5月24日(金)
  • 16:30ごろ 集合:谷屋(たんにゃ)(〒779-2304 徳島県海部郡美波町日和佐浦184)(予定)
  • 17:00 オリエンテーション(仮)
5月25日(土)
  • 10:00 オリエンテーション
  • 10:30ごろ〜14:30ごろ インタビュー/フィールドワーク(グループごとに行動・取材先に応じて随時スタート)
  • 15:00ごろ〜 デザイン作業(グループごとに行動):インタビュー/フィールドワークで集めてきた素材をもとに、編集作業をすすめます。
  • 17:00ごろ 夕食 カリーキャラバンのカレー 場所:うみがめラボ(〒779-2305 徳島県海部郡美波町奥河内本村169)
    (食後も引き続きデザイン作業)
5月26日(日)
  • 00:00 ポスターデータ提出(時間厳守)
  • 10:30ごろ〜 ポスター展準備 会場:谷屋(たんにゃ)(〒779-2304 徳島県海部郡美波町日和佐浦184)(予定)
  • 12:30ごろ〜 「美波の人びとのポスター展」
  • 成果報告会 12:30ごろ〜(ふり返りビデオ上映 13:00ごろ〜)
  • 14:30ごろ〜 解散

2024年3月18日|打ち合わせと下見

A Day in the Life 8

2024年1月25日(木)

リドリー・スコットらによるプロジェクト(Life in a Day)をリスペクトしつつ、2020年の夏から半年ごとにおこなっているプロジェクトです。加藤研のメンバー一人ひとりの2023年7月25日(火)の「細片」を束ねました。
This project has been conducted every six months since the spring of 2020. We bundled "fragments" of the daily life of each member of the Kato-ken (fklab) on Wednesday, July 25, 2023.

vimeo.com

玉名キャンプ(風俗採集)

2023年12月|玉名たべもの採集

2023年12月8日(金)〜10日(日)にかけて、「玉名キャンプ」を実施しました(熊本県玉名市)。いつものように、ポスターづくりのワークショップが中心的な活動でしたが、取材や編集作業の合間に「玉名たべもの採集」をおこなうことにしました。一人ひとりが滞在中に食べたもの(原則として玉名で食べたもの)をえらんでスケッチし、ことばを添える。記録を束ねてみると、今回は、みかんと「ヒライ」がとくに印象に残ったようです。
かくいうじぶんも、何を描こうかと考えたとき、一番最初に思いついたのは「ヒライ」で食べたごぼう天うどんでした。

文と画:蓮見 まどか・黄 才殷・磯野 恵美・岩﨑 日向子・河井 彩花・木村 晃子・木根 景人・宮下 理来     小田 文太郎・大西 美月・坂根 瑛梨子・佐々木 華凜・清水 彩也香・篠原 彩乃・白井 朔太郎     須永 こころ・山本 幸歩・矢野 晶(掲載順)

編集・発行:加藤文俊研究室(2024年2月8日発行)

A5版変型(148*190)40頁 [PDF版をダウンロードする(2.0MB)]