まちに還すコミュニケーション

場のチカラ プロジェクト|Camp as a participartory mode of learning.

いきなりジン

あたらしいメンバーがくわわって、春学期の活動がはじまっています。ゴールデンウィークの初日、ウォーミングアップをかねて、簡単なZINEづくりのワークショップ「いきなり ジン」を実施しました。個人またはペア、グループ(2〜4名)に分かれてまちを歩き、そのあとすぐに成果をまとめたZINE(折り本)をつくるというものです。手書きやPCで編集し、近所のコンビニで出力します。

今回は、ひさしぶりに桜丘(東京都渋谷区)に「戻って」活動しました。いまではSakura Stageが建っていますが(2023年11月竣工)、まさにあの場所で再開発がはじまろうという2018年の夏から秋にかけて、フィールドワークをおこないました。およそ6年ぶり。ずいぶんとまち並みは変わってしまいました。4時間でまち歩きから編集、印刷までをおこなうというかなりタイトなワークショップでしたが、無事に6種類のZINE(折り本)が完成しました。(それぞれのZINEの説明などは後日追記予定です。)
※ 4月30日:ZINEの説明文を追記しました。

◎日時:2024年4月27日(土)13:00〜17:00(16:50ごろ終了予定)
◎場所(本部・作業):渋谷区文化総合センター 大和田 学習室6(工作室) 
https://shibu-cul.jp/gakushu/kashikan_gakushu
(アクセス https://shibu-cul.jp/access
*12:50ごろ1Fで待ち合わせ

◎内容

桜丘町界隈の簡単なフィールドワークをおこない、いきなりZINE(ごく基本型の「折り本」)をつくります。エッセイ、写真集、食レポなど、内容は自由。

  • やや粗削りでも、数時間で(最後まで)つくる体験をします
  • 身軽な状態で、まちなかで発信するやり方を試します

※参加者の人数によって、個人・グループなど、すすめ方は調整します。その他、詳細や参考資料については追って共有します。

◎もちもの

  • スマホ、デジカメ
  • (重くて面倒でなければ)PC(Illustratorがあると便利)あるいは タブレット(何らかの方法でネットへの転送、USBメモリーなどにpdf書き出しできるとよい)など。※誰かのPCを使わせてもらえるかもしれません。
  • 筆記用具(もし可能なら、色鉛筆とかマーカーの類い)
スケジュール
  • 13:00〜13:20 説明
  • 13:20〜14:20ごろ フィールドワーク
  • 14:20〜16:40 ZINEをつくる(編集)
  • 16:40〜16:50 印刷・加工
  • 16:50 片づけ(撤収)
いきなりつくったZINE

[01] 桜丘には禁止がいっぱい(神作真由・須永こころ・矢野晶)

桜丘にはさまざまな想いを持った人が行き交っている。まちには人の想いが溢れすぎていて、気づいてもらえない想いも多くありそうだった。禁止のパネルだけでなく、お願いされたり、見られていると意識させられたり。目にみえる以外の形でも、わたしたちの渋谷でのふるまいは制限されているのかもしれない。

 

[02] 桜丘の軒合たち(池本次朗+蓮見まどか)

桜丘にある「軒合」の写真集を作りました。建物と建物の境界である軒合は、場所によって利用されたり、放置されたり、ふさがれたりしています。軒合を通じて、桜丘の人たちの暮らしにほんの少しだけ触れられた気がします。再開発でできた大きな建物は、かつて存在していた軒合を消してしまったことに、ZINEを作りながら気づきました。

 

[03] 桜丘 川柳(岩﨑日向子・篠原彩乃・野上桃子・山本幸歩)

お店の看板、ポスター、建物の名前、案内標識、歩いているだけでたくさんの文字や言葉がとびこんでくる。桜丘川柳では、まちに溢れる言葉をとにかく集めて、575の形でそれらを編み直し、桜丘らしさをもう一度違った形で楽しめるようにした。この川柳の言葉たちがどこから集まったか、ぜひ歩きながら探してほしい。

 

[04] 桜丘フィールドワーク(黒木郁也・吉田優斗)

「とりあえず見る」ところから始まったものの、これといった観察するものが決まらなかったため、お互いの見たものをシンプルに記録しました。黒木は空を、吉田は風景を撮りました。それぞれ取った写真を、場所ごとにプロットして、記録した。結果的に、アナログでのZINE制作となった。

 

[05] 桜丘写真集(小田史太郎・松本仁奈)

桜丘という街で同じ景色を見て共通の会話を交わした私たち。目に留まったものをお互いが自由に撮影した。全く同じ時間に同じ道を歩いたけれどそれぞれが注目し面白く感じたところはバラバラだった。そのバラバラな視点をZINEでまとめてみた。

 

[06] 開いている店 閉じている店(石井萌景)

桜丘の喧騒を抜けた先で、次々と姿を表す個性豊かなお店。それらを横目に歩いていると、入り口が様々であることに気がついた。
扉が開けてあると、ふらっと中の様子を覗きに立ち寄りたくなる。でも扉が閉まっていると中の様子を想像してわくわくできる。それぞれのパターンに魅力がありそうだ。というわけでお店の入り口に着目して特集にしてみた。

 

[01]〜[04]は、A3サイズに片面で印刷し、一部に切り込みを入れてから折り本にします。
[05][06]は、A3サイズに両面で印刷してから加工します(詳細は後日追記します)。