まちに還すコミュニケーション

場のチカラ プロジェクト|Camp as a participartory mode of learning.

研究会シラバス(2024年度秋学期)

更新記録

(2024年8月21日)履修のための課題は25日(日)が提出期限です。ギリギリに書き上げて提出するのではなく、いちど書いてからひと晩寝かせて、よく読み直して(読み手の立場でじぶんの思考を辿って)から提出するのがオススメです。いずれにせよ、期限(しめきり)の向こう側には「人」がいます。これも、ガーゲンのいう協応行為(co-action)によって成り立っていると理解できるでしょう。参考までに → しめきり(2016年に書いた記事です)理想的には1週間とか10日とか、寝かせておけるとよいのですが…。

(2024年8月11日)履修のための課題提出まで、2週間になりました!「フィールドワーク展XXI」を追記しました。
(2024年7月26日)「7月25日(木)の加藤研メンバーたち」を追記しました。
(2024年7月9日)「履修にあたって」「読んでおきたい本(抜粋)」などを追記しました。

(2024年7月6日〜7日)シラバスを大幅に改稿する予定です。
(2024年6月24日)シラバス(詳細版)入力中です。随時更新するので、マメにチェックしてください。

大学のオフィシャルサイトにある「研究会シラバス」をかならず確認してください。 

https://syllabus.sfc.keio.ac.jp/courses/2024_26605

もくじ

7月25日(木)の加藤研メンバーたち*1

fklab - July 25, 2024 from who_me on Vimeo.

※ 加藤研メンバー(2024年6月20日現在):大学院生 6名(博士課程 4名・修士課程 3名)・学部生 22名(4年生 5名・3年生 8名・2年生 9名)

はじめに

ぼくたちは、絶えずコミュニケーションしながら暮らしています。
ワツラヴィックらは、『人間コミュニケーションの語用論』(二瓶社, 2007)のなかで「コミュニケーションにおけるいくつかの試案的公理」について述べています。その冒頭に挙げられているのが、「We cannot NOT communicate(コミュニケーションしないことの不可能性)」です。つまり、ぼくたちは、いつでも、どこにいても、コミュニケーションせざるをえない。非言語的なふるまいはもちろんのこと、沈黙もまたメッセージであることに、あらためて気づきます。
そして、コミュニケーションについて考えることは、(いつ・どこで・だれが)集い、(何を・ どのように)語らうのかを考えることだと理解することができます。つまり、コミュニケーションへの関心は、必然的に「場所」や「場づくり」への関心へと向かうのです。この研究会では、コミュニケーションという観点から、人びとの「移動」や人びとが集う「場所」の成り立ち、「場づくり」について実践的な調査・研究をすすめています。 

いま述べたとおり、人と人とのコミュニケーション(ヒューマンコミュニケーション)が主要なテーマです。既存の学問分野でいうと社会学や社会心理学ということになりそうですが、ぼく自身は、学部を卒業後は「コミュニケーション論/コミュニケーション学」のプログラムで学びました。

何が起きるかわからない…。ぼくたちは、変化に満ちた時代に暮らしています。とくにこの4年近くのあいだはCOVID-19に翻弄され、これまで「あたりまえ」だと思っていたことを諦めたり手放したりする場面にいくつも遭遇しました。哀しい出来事にも向き合い、また不安をかかえながら不自由な毎日を強いられることになりました。でも、そのような不安(あるいは不満)、問題に向き合いながらも、明るくてエネルギッシュな人びとが、確実にいるということにも、あらためて気づきました。そこに、「何があっても、どうにかなる」という、人びとの強さを感じ ます。また、諸々の課題に向き合いながらも、ぼくたちを笑顔で迎えてくれる優しさにも出会います。それが、リアルです。

この圧倒的なパワーを持って、ぼくたちの目の前に現れるリアリティに、どう応えるか。それはまさにコミュニケーションにかかわる課題であり、ぼくたちが「研究会」の活動をとおして考えてゆくべきテーマです。お決まりの調査研究のスキームに即して、「報告書」を書いているだけでは、ダメなのです。つぶさな観察と、詳細な記録、 さらには人びととのかかわり(ときには、長きにわたるかかわりの「はじまり」に触れていることもある)をもふくめたかたちで、学問という実践をデザインすることに意味があるのです。

ぼくたちの活動は、たとえば「まちづくり」「地域づくり」「地域活性」といったテーマと無縁ではありません。でも、いわゆる「処方箋」づくりにはさほど関心がありません。 そもそも「処方箋」などつくれるのだろうか、と問いかけることのほうが重要だと考えます。「ふつうの人びと」の暮らしにできるかぎり接近し、その強さと優しさに光を当てて可視化するのです。そこまで行ければ、じゅうぶんです。あとは、人びとがみずからの暮らしを再定義し、そこから何かがはじまるはずです。ぼくたちのコミュニケーションのなかにこそ、たくさんのヒントがあります。

2024年度秋学期のおもな活動(案)

詳細については調整中(随時更新)です。

キャンプ

全国のまちを巡る「キャンプ」(ポスターづくりのワークショップ)は、47都道府県の踏査を目指しながら、すでに20年近く続けています。残すところ、1府3県になったのですが、いずれも遠方です。コスト(旅費・宿泊費)はもちろん、学期中の実施は時間のやりくりがなかなか難しいところです。2024年秋学期は、11月中旬に大分県に出かけるつもりで調整をはじめています。* 他にも、可能であれば計画します。

写真:美波キャンプ(2024年6月)より

(参考)これまでの「キャンプ」の軌跡は、「続ける|年代別インデックス」や「拡げる|地域別インデックス」で参照してください(一部、書式など統一感に欠けるかもしれません)。また、「ひさしぶりに地図を塗った。」は、2022年9月に東北地方を「コンプリート」したさいに書いた記事です。ポスターづくりについては、「ポスターをつくる」に簡単な説明があります(ちょっと古い記事です)。

ダンチジン(Danchizine)

かねてから、団地というフィールドは、集住や共食などについて考える「入り口」として関心をよせてきました。2014年度秋学期には「団地の暮らし(Danchi Days)」と題して洋光台団地(横浜市)でフィールドワークを実施しました。また、2021年度秋学期は(COVID-19の影響下にありましたが)善行団地(藤沢市)で「善行キャンプ」をおこないました。加藤自身は、「大規模団地におけるVUCA時代の全世代対応型孤立予防研究」というテーマの共同研究に参画していて、その対象地のひとつが善行団地になっています。団地の集まりに定期的に参加しながら、共食のイベントをとおした場づくりやコミュニケーションのありようについて調査研究をすすめています。

「ダンチジン」は、「団地人」であり「団地ZINE」なのですが、2024年度春学期のフィールドワーク(グループワーク)として企画・実施してきました。実際には、グループワークをとおしてZINEを発行して流通させるところまでを目指していましたが、ZINEづくりの部分がふじゅうぶん(不完全燃焼)なまま学期を終えることになりそうです。そこで、「ダンチジン」(善行団地におけるフィールドワークとZINEづくり)については継続し、2024年度(通年)の成果として「フィールドワーク展XXI」で展示したいと考えています。

写真:ダンチジン(2024年4月〜)より

(参考)春学期の成果はこれから春学期末に向けてまとめる予定ですが、ポストカードの『ダンチジン』は、フィールドワークの進捗や途中経過を記録するためのメディアです。

モバイルプレス(移動編集室)(仮)

継続的にすすめている「キャンプ」は、ここ15年ほどはポスターづくりがメインの活動になっていますが、「現場で考えて、現場でつくる」という機動性についてはずっと考えてきました。ジョン・アーリの『モビリティーズ』をベースに、大学院では「モバイル・メソッド」というアカデミックプロジェクト(AP)を2015年春から開講しています。これまでのプロジェクトでも「爽やかな解散(B)」や「うごけよつねに」「はこべるよろこび」などは、移動体をもちいた場づくりとコミュニケーションへの関心の表れです。
フィールドワーク先で「かわら版」や「折り本」をつくるプロジェクトを「モバイルプレス(移動編集室)」と呼んで束ねていましたが、ここしばらくは休眠中でした。
2024年度秋学期は、「SBC実践(出版)」(金曜日2限)という科目を担当することになったので、これを機に「モバイルプレス」のプロジェクトをふたたび動かすことにしました。

写真:鳥取でいきなりジン(2024年6月)より

フィールドワークをおこない、それぞれの観点からメディア(ZINE)をつくり、流通させます。「現場で考えて、現場でつくる」ための環境づくりもふくめて実験・実装をおこないます。対象地は、野毛町界隈(あるいはみなとみらい)を想定しています。

(参考)10年ほど前にまとめていた「モバイルプレス」のウェブはこれです(一部書式などに不具合があります)。 → https://vanotica.net/mobpress_then/ (今後、あたらしいウェブを整えることを想定して、mobpress_then となっています。)
作業中のまま放置されていたものですが、秋学期の活動とともに、このサイトを再編集します。コンビニやイートインのスペース(あるいはコワーキングのような場所)など、既存の「社会的インフラ」(一時的・仮設的なものをふくむ)を活用しながら、現場で編集して現場で発行するやり方を試すことも活動の一部として位置づけています。たとえば、最近では「いきなりジン」「鳥取でいきなりジン」など、ごく簡単なものについては試しています。

フィールドワーク展XXI

毎年、研究室の活動成果を報告するための展覧会を開いています。2005年2月にはじまった「フィールドワーク展」は、今年度21回目となります。まちで考えたこと・学んだことを、もういちど「まちに還す」ための試みです。キャンパスで成果発表をおこなうのとはちがって、まちの人びと(通りがかりの人もふくむ)、家族や友人たちにも、研究室の活動を紹介する機会として継続してきました。今年度は、以下の日程で開催することになりました。


写真:昨年度の「フィールドワーク展XX:はちじ」のひとコマ(2024年2月・渋谷)

「研究会」の活動をわかりやすく整理し、「世に問う」場として、展示の会場づくりをすすめます。例年のことですが、秋学期は「フィールドワーク展」の企画や準備に時間とエネルギーを使うことになります。展示に向けて、合宿(キックオフミーティング)を計画しています(詳細は未定)。

  • 日時:2025年2月7日(金)〜9日(日)
  • 会場:BUKATSUDO(横浜市西区)(予定)
イベントカレンダー(仮)
  • 2024年10月中旬 ぷちキャンプ(予定)
  • 2024年11月中旬 キャンプ(大分県)
  • 2024年12月 展覧会のための合宿(SBCを予定)
  • 2025年2月7日(金)〜9日(日) フィールドワーク展XXI(予定)

履修にあたって

シラバス(大学のオフィシャルサイト版)に記載しているとおり、以下を「履修条件」として挙げています。

  • フィールドワークやインタビューなど、現場での活動を「がっつり」やってみたい
  • コミュニケーションの理論・実践に関心がある
  • 文章を書くのが好き(ことばの難しさを実感している)
  • 紙メディアの編集(製本・印刷のことなどをふくめ)に興味がある

また、加藤が担当する「フィールドワーク法(B6114)」「インプレッションマネジメント(C2030)」「リフレクティブデザイン(C2104)」のいずれかを履修していることが望ましいでしょう。

フィールドワークは、時間を必要とします。地道にコツコツと積み上げてゆく方法と態度を学ぶための「研究会」です。サークル、アルバイト、インターンシップ、就職活動など、やること・やりたいことがたくさんあるのはよいことですが、週1回の「研究会」の時間(時間割に表れる時間)以外に、多くの時間を供出することが条件です。それができない場合には履修をおすすめしません。フィールドに出ること、観察したモノ・コトについて文章に綴ること、たくさん語ること、そのための時間とエネルギーを惜しまないひとの履修を期待しています。

※2024年度春学期に「研究会」を履修したひとは、上記の履修条件をもういちど確認してください。記載事項は半年前と変わりませんが、今学期をふり返って、履修する(履修できる)かどうかをよく考えてください。継続が難しい場合もあります。
※原則として、7セメスター目からの新規履修は認めていません。また、2024年度秋学期が6セメスター目の場合、「研究会」の履修が「卒プロメンター」の引き受けを約束するものではありません。「研究会」と「卒プロ」は、別のもの(履修上も別科目です)なので、よく考えて行動してください。

履修したいと思ったら

シラバスや参考資料などに触れて、「研究会」を履修してみたいと思ったひとは、下記のように学ぶ時間をつくってみてください。春学期が終わった解放感も大切ですが、秋学期に向けていろいろと整えることも忘れずに。ちょっと面倒かもしれませんが、お互いのためです。「研究会」を履修する・しないにかかわらず、夏休みの勉強のつもりで向き合ってみるとよいでしょう。

(1) 読む

まず、ケネス・ガーゲンの『関係の世界へ:危機に瀕する私たちが生きのびる方法』(2023)を読んでください。ちょっと物足りないというひとは、『関係からはじまる:社会構成主義がひらく人間観』(2020)を読むのもいいでしょう。

(2) 書く

本の内容を身体に取り込んだら、文章を書いてみてください。「身体に取り込む」というのは、本に書かれた内容が、みずからのふるまいや態度にどのような影響をあたえた(あたえうる)かについて自覚的になるという意味を込めています。本に出てくる概念を復唱したり、安易に援用したりすることではありません。もちろん、本の内容をすべて受け入れる必要もありません。『関係の世界へ』では、教育、セラピー、医療、組織、紛争などの領域に「関係の視点」を適用しようと試みています。
あなたにとって、考えずにいられない「関係の世界」はどのようなものでしょうか。じぶんの身近な問題意識のもとで、「関係の世界へ」というタイトルのエッセイ(1000〜1200字程度)を書いてください。

  • 求めているのは本の感想文や要約、書評ではありません。個別具体的なモノ・コトに根ざした「関係の世界」を描いてください。
  • 「読み手」のことを考えて、わかりやすい、きれいな日本語で綴ってください。

提出期限:2024年8月25日(日)23:59 時間厳守
提出方法:メールで 24f [at] fklab.net宛てに送ってください。他のアドレスに送られらたものは、読まない(というより、見落とす)場合があるので注意。

  • かならず、学部、学年、学籍番号、名前、メールアドレスを明記すること。質問・その他についても、同様に24f [at] fklab.net宛てにメールを送ってください。@の前は、24f(エフは小文字です。)
  • .txt、.doc(.docx)、または.pdf形式のファイルを添付してください。
  • メールの件名は、かならず「2024f」としてください。期限遅れ、宛先/件名の誤り、内容の不備等がある場合は読まない(読めない)可能性があります。

(3) 話す

エッセイを読んだうえで、「関係の世界」のこと、フィールドワークや展覧会のことなどについて話をしたいと思います。
すすめかた:2024年8月26日(月)以降にメールで連絡します。そのあとは、予定を調整して面談(原則として対面で)します。9月2日(月)〜10日(火)くらいまでのあいだで日程を決めます。

  • エッセイを読んだ時点で、履修は難しいと判断する場合もあります。

(4) その他

(これは任意です)その他、ポートフォリオ、じぶんの関心領域やこれまでの活動を紹介する資料などがあったら、上記のエッセイとともに送付してもかまいません。会って話をすることになったら、そのさいに持参してもよいでしょう。

(5) 結果は…

そして、9月12日(木)15:00までに秋学期のメンバーを確定します。秋学期の履修メンバー(履修許可者)にはメールで連絡し、Slackなどのアカウント設定をおこないます。

参考

資料

フィールドワークや学習環境の設計にかんする考え方については、下記を読んでみてください。

  • 加藤文俊・諏訪正樹・石川初(2023)フィールドワークの学と術 桑原武夫・清水唯一朗(編)『総合政策学の方法論的展開(シリーズ 総合政策をひらく)
  • 加藤文俊(2022)態度としてのフィールドワーク:学会誌の「外」へ 『認知科学』第29巻4号, pp. 661-667.
  • 加藤文俊(2020)デザインというかかわり『デザイン学研究』特集号(社会実践のデザイン学)102, Vol. 27-2, pp. 42-47. 
  • 加藤文俊(2017)「ラボラトリー」とデザイン:問題解決から仮説生成へ『SFC Journal』第17巻第1号 特集:Design X*X Design: 未知の分野における新たなデザインの理論・方法の提案とその実践(pp. 110-130)
  • 加藤文俊(2014)まちの変化に「気づく力」を育むきっかけづくり(特集・フィールドワーカーになる)『東京人』5月号(no. 339, pp. 58-63)都市出版
読んでおきたい本(抜粋)
  • 荒井良雄ほか(1996)『都市の空間と時間:生活活動の時間地理学』古今書院
  • ジョン・アーリ(2015)『モビリティーズ:移動の社会学』作品社
  • 海野弘(2004)『足が未来をつくる:〈視覚の帝国〉から〈足の文化〉へ』洋泉社
  • アンソニー・エリオット+ジョン・アーリ(2016)『モバイルライブス:「移動」が社会を変える』ミネルヴァ書房
  • ケネス・ガーゲン(2023)『関係の世界へ:危機に瀕する私たちが生きのびる方法』ナカニシヤ出版
  • ケネス・ガーゲン(2020)『関係からはじまる:社会構成主義がひらく人間観』ナカニシヤ出版
  • 加藤文俊(2018)『ワークショップをとらえなおす』ひつじ書房
  • 加藤文俊(2016)『会議のマネジメント:周到な準備、即興的な判断』中公新書
  • 加藤文俊(2009)『キャンプ論:あたらしいフィールドワーク』慶應義塾大学出版会
  • 佐藤郁哉(2006)『フィールドワーク(増補版):書を持って街に出よう』新曜社
  • 清水義晴・小山直(2002)『変革は、弱いところ、小さいところ、遠いところから』太郎次郎社
  • 橋本義夫(1978)『誰にでも書ける文章:「自分史」のすすめ』講談社現代新書
  • ドロレス・ハイデン(2002)『場所の力:パブリックヒストリーとしての都市景観』学芸出版社
  • エドワード・ヒュームズ(2016)『「移動」の未来』日経BP
  • ケン・プラマー(2021)『21世紀を生きるための社会学の教科書』(ちくま文庫)
  • ケン・プラマー(1991)『生活記録の社会学:方法としての生活史研究案内』光生館
  • パウロ・フレイレ(1979)『被抑圧者の教育学』亜紀書房
  • ウィリアム・ホワイト(2000)『ストリート・コーナーソサエティ』奥田道大・有里典三(訳)有斐閣
  • ジョン・ヴァン・マーネン(1988)『フィールドワークの物語:エスノグラフィーの文章作法』現代書館
  • 宮本常一・安渓遊地(2024, 増補版)『調査されるという迷惑:フィールドに出る前に読んでおく本』みずのわ出版
  • ポール・ワツラヴィックほか(2007)『人間コミュニケーションの語用論:相互作用パターン、病理とパラドックスの研究』二瓶社
リンク

その他、活動内容や日々の雑感についてはブログや研究室のウェブ、SNSなどで随時紹介しています。

*1:加藤研の2024年7月25日は、こんな感じでした。春学期は、サバティカル(特別研究期間)なのですが、「研究会」と「修士研究会」は平常どおり開講していました。ようやく、無事にひと区切り。そのタイミングで、7月25日をむかえました。「A Day in the Life」 は、加藤研メンバーのそれぞれの一日の「細片」を束ねるもので、 2020年の夏から半年ごと(1月と7月)に記録を続けています(今回が、9回目)。
思えば、2020年の7月25日はずいぶん重い空気のなかで過ごしていました。届いたビデオクリップを見るかぎり、いまは、おおむね穏やかなようです(もちろん、いろいろあるとは思います)。みんな、ばらばらのようでいて、一日のなかで誰かと接点をもったり、あるいは離れていても似たようなことをしていたり。「ふつうの一日」のなかで、特別なことがたくさん起きています。