まちに還すコミュニケーション

場のチカラ プロジェクト|Camp as a participartory mode of learning.

人びとの多摩川線(ふり返り)

1. 今回の“Every Person in Tamagawa Line”の試みを、ペア/グループワークという観点からふり返って、気づいたこと、感じたことを書いてください。

ペアの人とは全く話したことがなく、「間」のことを何も知らなかったので、仲良くなれるか不安でしたが、ただ隣に座って作業をし時間を過ごすだけで、関係性ができていくことを感じました。体の疲労感や時間を共有していることが、人とのコミュニケーションになるのだと感じました。

各ペアの一人、もしくは二人ともが新規生(未経験者)という状況。未経験者二人を残し午前中は別の駅で取り組んだのだが、事前に二人とも描くことに対して不安意識を持っていたため心配していた。しかし、ふりかえりを行う中で、描くしか無い状況であり、一人目を描いたら意外と描けるなということに気づき順調に進められたと語っていた。そのスケッチを見せてくれたのが印象的だった。事前に話をする機会を設けていたり、スクラップボックスにイラレの使い方等をまとめておいてよかったと改めて。あのページは我ながらうまくまとまっていたと思う。
これまでのEvery Person〜のキャンプでは、もちろんペアごとに別れるが、作業自体は個人個人だったので、どうしてもペアワークの実感は薄く、ポスター作りに比べてソロワークを感じていた。一方で今回はその感覚があまりなかった。一つは事前の打ち合わせを何度かしていたり、駅を離れても作業を一緒にしていたからだろう。スケッチした人々をレイアウトする作業まで三人で行えた。また、僕が駅を転々としていた(結局ほとんどの駅を回った気がする)こともあって、新規生と初めて対面でちゃんと話すことができた満足度もあるのだろう。(これはペアワークの観点からそれるが)。ペアワークであるということの意味は、自分以外の視点を知ったり、お互い協力してスケッチする部分もあるだろうが、スケッチの方法やIllustratorの使い方、そもそもキャンプとは何かなど知識や技術面を伝達していく重要な機会であるということに改めて気づかされた。

初めて話したとは思えない、さらっとした空気感ではじまって、その後もぎこちなや居心地の悪さは感じなかった。勝手に波長が合うなと思っていて今回ペアを一緒にできてよかったなと思う。3人で話すのは難しいと考えたことがある。わたしはペアだったから断定はできないけれど2人"ちょうど良さ"はこのキャンプに合っていると感じた。

オンラインではできなかったたわいもない話が沢山できたことがすごく嬉しかった。グルワでも、やはり決められたお題の中から話が進んでいくため、その場で生まれる会話のようなものは少なかったと感じる。しかし、今回のキャンプでは、同じ時間と場所を共有しながら、(至って普通ではあるけれど)その場の雰囲気の中で会話が生まれることに喜びを感じた。私はペアだからこそ、その人との一対一の関係の中で、素の自分でいられた気がする。

オンラインが続き「研究会の先輩」「同じ学年の人」という認識であったものが、今回のキャンプを通して「同じ研究会の仲間」として捉えられた。グループワークで同じ活動をすることの大切さと、オンラインだけではかけてしまうコミュニケーションがあると改めて感じた。

ペアやグループでやることにより見る視点が増え、周りをもっと見渡すことができたと思います。

それぞれのグループのことを客観的にみることのできるビデオの立場では、グループごとに雰囲気は全く違うし、それぞれの色があるように思いました。スケッチをしながら積極的にコミュニケーションをとっているグループもあれば、会話はほぼなく、お互いにひたすらスケッチし続けているグループもあり、客観的にみる立場からではとても面白かったし、別の駅に移動するたびにワクワク感がありました。
ビデオ班は、2人という人数はちょうど良くて、1人のパソコンで作業をし、2人で案を出し合うことが可能であると感じました。1人でビデオの作業は、ある種その人の感性のみでビデオを作ることになりビデオ作成者の主観が入ってしまう可能性があるし、3人だとデータ数が多くなり過ぎてしまうのと1人のパソコンを3人で見るというのが難しいのかなと感じました。

お互いが、同じ目的を持ちながらも違う作業をしていることが大切だと思った。初対面の場合、不自然に仲良くなろうとことが多いけど、今回のペアワークでは無理に近づきすぎなくて、離れすぎていない距離感が生まれていた。

  • 初対面の割には、結構話メインで作業できた。
  • 小さな駅だと3人で作業はとても目立っていた。
  • 1人で20人描く作業をするのは結構大変だけど、一緒にやってる人が近くにいることであっという間に終わった気がする。

ペアのあやかが、ハイチュウの差し入れを持ってきてくれた(自分がハイチュウを好きだということをリサーチして)。そのハイチュウが2人の距離を縮めて、会話を促進させたように感じるし、純粋に嬉しかった。加藤先生が差し入れで持ってきてくれた鳩サブレも、オンサイトでないとできないことであると思う。
また、スケッチの時間が経過して行くたびにあやかと僕の絵が似ていった。1人書くと見せ合って「いいね」みたいなことをしていたからだと思う(僕自身がスケッチの経験が浅く、あやかのスケッチを見ながら学んでいた可能性がある)。

  • 全くの初対面3人グループだったので、始まる前は少し不安だったが、スケッチについて話しているうちに気づいたら仲良くなっていた。特に、お昼ご飯の時間にお互いのことについて喋った後は、関係性が近くなった気がした。雰囲気も和やかになった。
  • 1人だと確実に辛い作業量だけど、一緒に作業することで、そんなに辛く感じなかった。

ペアとはキャンプで初めて話したため、例年よりスケッチをしながら話す時間が多かった。初めはキャンプの進め方についてのアドバイスやコツを主に共有していたが、慣れていくに連れて余裕が生まれ、目の前を歩く人や駅の全体についてなど、より現場について語ることが増えた。お互いどういうところに注目しているのかをシェアする中で、自然と相手のものの見方や性格が分かり、話がしやすくなった。現場を離れ、スケッチをするときにおいても、絵のテイスト、スピード感、集中力から相手をよりよく知れたと思う。キャンプ前後で相手のイメージが大きく変わることはなかったが、物理的に同じ空間にいなければ知れない一面を沢山見れたと思う。

初めて3人で行ないましたが、2人から1人増えるだけで途端に居心地の悪さを感じました。特に今回は駅が大きくなかったこともあり、自分たちの異質さをより感じたのだと思います。ただ、その居心地の悪さを除けば3人でのグループワークは個人的にすごくやりやすかったです。グループメンバーはほとんどはじめましてだったけれど、それぞれ共通した作業があることと、3人での会話というところで、自然に会話も発生しスムーズに馴染むことができました。

一人ではなくペアで研究会に関わることでコミュニケーションが活発になるのではないかと思いました。お昼ご飯から戻る際、他の駅を少し回って手を振ったりしました。一人で行っていたらきっとそのようなことはやらなかったと思います。また、今回はビデオ係が二人で一緒に回ってきたため、そこでも会話が盛り上がりました。一つのコミュニティーのなかでいくつもの小さなコミュニティーがあることでそれらの中を流動的に巡ることができるのではないかと思いました。また、小規模の路線にいる人は多くの場合が1人か2人であることが多く、3人以上になるのは家族連れや学生が多い印象です。そのため、駅に滞在するとなると2人が一番馴染みやすいのではないかと思いました。

スケッチをする人・ビデオ係ともに、2人がちょうどいい人数だと感じました。1人だと寂しさがある上に作業量の負担が一気に増えてしまい、3人だとそこにいるだけで目立ちます。自分の存在を気にしていると、集中しにくいと思います。

2a. (スケッチ)"Every Person in New York"のJason Polanは、その場で描くやり方(クイックスケッチ)ですすめていました。あなたは、どのような方法で取り組みましたか?具体的に紹介してください(つかった機材、方針の変更などなど)。

ほぼ全てクイックスケッチで取り組みました。最初の2人はiPadで動画を撮って、そこから描く人を決める方法をとっていたけれど、通りかかりの人に対してカメラを構えることが心苦しくなり、途中からクイックスケッチに切り替えました。

iPad、procreate使用。写真をもとにスケッチを行う方法。
はじめの1時間は駅を利用する人たちを眺めつつ、気になった人を写真で撮っていく。その後、自分の中のテーマは駅への印象が浮かび上がったら写真をもとに描き進めていった。午後、駅が変わっても基本的には同様の方法で行った。

方法としては、初めの15人は写真に撮らないクイックスケッチ、残りの5人は写真に収めてそれを見て描いた。初めはシャープペンシルを使っていたが、薄い筆圧から弱々しさと自信のなさが表れていたため、筆タイプのペンに変更した。感覚としては、その場ですぐ描くクイックスケッチは楽しくて、焦りの中で特徴を捉えようと観察することが面白かったが、写真を写しとった5人はバランスとかクオリティに考えが向いてしまい、あまりこのキャンプの趣旨と違うように感じた。

使った機材、アプリ:iPad、Procreate 
午前中はなるべくその場で書き取る形で進めたが、一人一人に時間がかかってしまったため、午後は写真を撮り、帰宅してからスケッチした。

トレーシングペーパーで、スマホの写真の画面をなぞろうと思っていたが、結局スケッチブックにそのまま水性ペンで描いた。スケッチブックだと、一回失敗すると全て描き直しになるため最初は一本一本丁寧に考えて描いていた。5人ほど描いたところで、大胆に思い切って線を描いたほうが見やすくハッキリした絵になると思い直し、その後15人ほどは一人15分以内でサクサクと書き進めた。

私は携帯でまず書きたい人を撮りました。その後手書きで徐々に描き始めました。僕は頭からと言うより、髪の毛から描き始めました。

20人のうち15人をクイックスケッチで描き、残りの5人は写真に撮ったものをスケッチした。後からクイックスケッチと写真スケッチを見比べると、絵としてのクオリティに大きな差があった。写真スケッチは、撮ったものを時間をかけてじっくりと見て描けるから撮影したときに気づかなかったことに気づけたり、より細かく人を観察できたりする。ただ、撮影した瞬間の意識としては緊張感がないし、とりあえず記録しておこうという心持ちで行っていた。一方で、クイックスケッチは目に留まった人を逃すまいと凝視して描く。自分と対象者の間に別の人が重なったときは、イライラする。その現場のリアルを描くからこそ生まれる焦りや、苛立ちすらも線に表現される。それぞれの良さがあり、状況によって使い分けるべきだと思うが、私はより人間的なクイックスケッチを好んでいる。

  • トレースでやるのは受け身な感じするが、直接みて書くことによってよりその人を観察することになるので、情報が多くなると思う。
  • ショーンも言ってたが、その場にいる人をその場の自分がその時に書くのが、良いことだと思う。

iPhoneのビデオで対象の人を写し、ここだというところで止めて、その静止画を見ながらスケッチブックに黒ペンでスケッチした。

iphoneで写真を撮影し、ipadでトレースしました。

基本的には撮った写真を元にiPad, Apple Pencil, Adobe Frescoを用いてスケッチをした。なんとなく描きたいと感じた対象については、写真や実物を見ながらスケッチした(6人)。細かい服のデザインや体の角度を再現したいと感じた対象についてはトレースした(17人)。

写真を見て描く方は細かいところが気になるから疲れるのかなと思った。クイックはどこを重点的に描くかで、自分がどこを見ているのかを見直すことができるなと思った。

引き続き今回もiPadでのスケッチをしたのですが、今回はこれまでと違い全てトレースで行ないました。やはりトレースでないときの方が対象の人/モノをより強く観察していたような気もしますが、今回私が描きたかったワンピースが風になびいている様子や、一生懸命なにかを話している様子など、動きのあるものを臨場感のあるスケッチで記録できたのは、トレースという方法をとったからだと思います。
今後は、自分がどのようなテーマでスケッチをするのかによって様々な方法を試してみたいです。

2b. (ビデオ)ビデオの制作は、どのような段取りですすめましたか?考え方、役割分担など、具体的にふり返ってください(つかった機材や編集用アプリケーションのことなど)。

駅数が少ないため、2人で同じ駅を回ることにしたのですが、実はそこまで詳しく段取りを決めたわけではありませんでした。ただ、2人が同じ角度から様子を撮影するのではなく、それぞれの視点から撮影できるように毎回別の角度からビデオを撮影しました。1人のビデオカメラにカメラ目線を送る姿を横の視点からその様子を撮影する、などもありました。3日目に関しては、事前に特に打ち合わせしていなかったものの、結果的に私が正面からのアングル、渚さんが横からのアングルで撮る構図になっていました。
編集の流れとしては、それぞれの撮影した動画のデータをそれぞれで確認し、使いたい動画を選ぶところからスタートし、使用する動画を渚さんのパソコンに送り、渚さんが卒プロで使っているAdobeの Premier proのアプリを使って編集をしました。編集をする際には、2人で意見を出し合い、1つのシーンでもどれぐらいのカットにするのが良いか、繋がり的にこの動画の後に持ってくる動画はどうするか、などを話し合って決めていきました。こまめに全体の動画を確認し、カットするべきところや不自然なところを洗い出して直していく作業をしました。1日目、2日目の編集は2日目の撮影の後に、3日目の編集は成果報告会の後に行いました。

【1日目】ドラフト会議は私(渚)が撮影を行なった。画面越しに、みんなの様子を撮影した。gather.townでは画面上の表示人数の変更ができないため、全員がうつるように調整をした。
【2日目】
具体的な完成イメージがなかったため、30分早く集合をして各駅での動きなどについて話し合った。
メディアで借りた機材(canon XA30)を2台使って、多摩川駅から撮影を始めた。最初はスケッチをするペアも駅の様子を観察していたため、10:20頃から撮影を始めた。
先に帰ってしまうペアを優先的に撮影をしたが、12:00までには全駅の撮影を終えた。各駅では駅の看板・ペアの様子・スケッチをしている手元を中心に撮影をした。カメラを前に緊張をしている様子の人にはゆいかが話しかけている間に私が引きで撮るなどの役割分担をしていた。
お昼を食べた後、編集作業に取り組んだ。データの取り込みと選別を各自行なった。編集ソフトはPremiere Proを使用したが共同編集ができないため、一緒に話し合いながら1台で編集をした。18時くらいまでにこの日の撮影分の編集を終えた。個人的に、基本的な操作方法やショートカットだけでも把握できていたことで、ある程度スムーズに編集を進めることができたと思う。
ソフトの根本的な仕組みを理解できておらず、データをSDカードに入ったまま編集してしまっていて、SDカードをビデオカメラに戻したらデータをロケートできなくなっていた。そのため、帰宅後にセグメントを入れ直した。
【3日目】
成果報告会は、より自由に撮影をした。ペアごとに発表をしているときはわざわざ2台で撮らなくてもいいかもしれないと思っていたが、ほどよく違う画角で撮影をしていたため、どちらも使えるカットになった。個別にカメラを向けたら、いろんな人が話し始めてくれたため、自然と個別の振り返りや感想を撮影することができた。
この日も移動をして編集をした。撮影分のデータの選別と追加をして、BGMとエンドロールをつけた。15時から20時頃まで作業をした。

3. 今回は、半日の観察+ひと晩で、少なくとも20名分のスケッチを仕上げるという設定でした。作業量や作業内容について、気づいたこと、感じたことなどを書いてください。

午前中に12人、午後に11人かきあげ、14時にはスケッチが終了してIllustratorでの作業に移りました。「Tシャツの人」「リュックの人」などと描く対象にテーマを設けていたら、もう少し駅全体の観察に時間をかけたかもしれません。電車と電車の待ち時間になるべくひとり描くというペースができてきてからは、心地よいペースで進めることができました。Illustratorは初めて使ったので、失敗せずに提出物を仕上げることで精一杯でした。使い方を習得してレイアウトなどにもう少しこだわりたかったです。

毎度言っている気がするが、朝が弱いので10時集合は非常に眠たい。それもあって、はじめの1時間は駅の人々を眺める時間にしている。
先学期のキャンプに比べて気温等の心配が少なかったので、2時間×2も問題なく。これは各グループの判断になるが、駅周辺をもっと歩くことに時間をかけてもいいと思う。せっかく現地に足を運んでいるわけだし。
20名も少なすぎず多すぎずの作業量。今回は10人/枚のレイアウトだったので後から二人描き足した。レイアウトの完成まで一緒に行うことができたので、作業を家に持って帰らず、心配な点はその場で解決できたことも良かった。デジタルよりアナログの方が、描き直す選択肢が無いぶんスピード感がある。アナログだとちょうどいい人数設定なのかも。

適度な量だと思う。特に私の駅の環境が良かったためあまり疲れずに長時間居ることができた。これも大きな要因かと思う。イラストレーターも問題なく使えた。自分の作品をデータとしてだけではなくポスターとして手元に残すことは最近あまりなかったように思える、純粋に嬉しかった。

最初は慣れずに時間がかかってしまったが、段々と要領を掴めてすらすらと描けるようになったと思う。作業量はちょうど良かったと感じた。

20人書き終わったのが午後3時だったのでちょうどよかったと思う。スケッチはもちろん、イラストレーターを使ったのも初めてだったため、今回のキャンプでコミュニケーションだけでなく技術的にも成長できたと思う。

正直午前十人、午後十人は結構厳しかったです。なのでその後作業をしないといけませんでした。時間をかけたことにより人の特徴をもっと明確に掴むことができたと思います。

ビデオ班に関しては、駅数が少ないこともあり例年に比べてだいぶ早く作り終わることができたそうです。(私は例年の様子がわからないのですが、話を聞いて例年はギリギリまで作業をしていることが多いと聞きました。)駅数が少なかったことに加え、1つの駅の滞在時間が短く、午前中に全ての駅分を撮り終え、昼食後に編集に取り組んでいました。多摩川線の駅は終始発の駅をのぞいてあまり特徴がなかったのでスケッチしている人ばかりをうつしてしまい駅の雰囲気や外の様子を撮る意識が薄れてしまったのかなと思い返しております。余裕があったからこそ、加藤さんにいただいたアドバイス通り、メンバーだけでなく外面的な要素を撮ることもできたらさらに良いビデオになったのかなと思いました。

今回で3回目になるからか、前回までよりも疲労は感じられなかった。しかし、ペースを上げて30人描くのは厳しそうだ。作業の内容としては単純であるが、実質一日で完成させるのは体力を要する。帰宅するとすぐに寝てしまった。

適正な人数と作業量だったと思う。結婚式で午後はほぼ潰れたものの、ぼくも20人かけたので。
意外と作業に縛られていないところも良いところの一つであったと思う。好きな時間にご飯行ったり、その場を離れて作業をしていいという感じが。
グループに分かれてみんな離れた駅で作業していると、作業してる時にみんなで一緒にやってる感が少し薄れてて、翌日の報告会で改めて実感する感じがあった。

スケッチ自体は、設定時間通りで進めることができた(開始が30分早くて、終了が30分早かった)。
Illustratorの作業が慣れておらず、2時間程度かかった。
Illustratorでの配置を考える時間なども作れ、適度の満足感や疲労感があり、余裕を持って提出することができたので、全体の作業量は丁度良いという印象だった。

  • 20人という設定はちょうどいいと感じた。でも、最後の方に行くにつれて若干雑になってしまった感じはあった。
  • 10人にして一人にもっと多くの時間を注いだり、30人にして全員クイック縛りみたいにするのも面白そうだと思った。
  • 写真を撮ることに抵抗を感じた。そのためらいみたいなものが余計に怪しさを増してた気がする。

慣れていたこともあり、個人の作業量としては余裕があった。しかし、ペアが初めてのキャンプだったため、相手のフォローに時間や体力を使ったため、結果としてちょうど良い作業量であった。次回は視点を変えるためにも、iPadを用いてその場で絵を描くか、スケッチブックとペンを用いて、スケッチを行いたい。

20名は現地で完成した。意外とできる物なんだなと感じた。PCの作業は事前に練習しておいて良かった。

3回目のキャンプになりますが、20人分という数はちょうど良いと思います。なんとか描きあげることを目標にしてしまうほど大変な数ではないし、ただ達成感はしっかりと感じられる。スケジュールと作業量は非常に合っていると思います。

池上線と世田谷線でスケッチをしたときは遅くまで作業をしていたペアもいたが、今回はオンサイトでスケッチをしている人が多かったためか早く終わっている人が多い印象だった。もう少し人数を増やしてもいいかもしれないと思った。
また、写真を撮るかどうかによって人数設定は変更をしてもいいかもしれないと思った。写真を元にスケッチをしようとすると、直接描くときより多くの情報を処理することになる。実際に描かなくても、ある特徴をスケッチに反映させるかどうかという選択が必要になる。一方で、その場でスケッチをするときはその人がいなくなったときが描き終えるときであるため、写真を見て描いている人の方が時間がかかる。

4. 成果報告会は、時間は短かったものの対面でおこないました。成果報告会について、気づいたこと、感じたことを書いてください。

オンライン上だとわかりづらい「他者:他者」のコミュニケーションが見られたのが面白かったです。普段は、自分の周りの人たちがどのような関係性でどのような距離感で接しているのかがわからないので、新鮮でした。ひとつの場所で、顔を見て集うという体験を共有できたおかげで、スケッチの時間まで含めて全体の出来事として捉えられたと思います。

リアルで顔を合わせて話す機会はやはり良かった。また、これを多摩川で行うことで、各駅とのつながりというか、研究会全体での活動だったんだという実感を強く得た。
少し早く着いたから周辺を散策したり、キャッチボールしたり、そう言ったことが自然と生まれるのもリアルならではだと思う。成果報告会では他の駅の人々のスケッチを見るわけだが、ペアの人が実際にその駅に行ってみたいと語っていたのが印象的だった。
一方で、外でやっていたにも関わらず、まちの人が立ち止まって眺めたり、話しかけてくることがなかったのはこれまでと違った点だった。理由は2つあると思っていて、一つはあそこに人があれだけ集まって活動している様子がそこまで異質ではなかったこと(これははっきりと言い切れないが)。もう一つは、成果報告会を円で囲って行ったことだと思う。何かやっている様子はわかるが、入りづいらいという介入するための余白がない感じだろうか。

前日に会わなかった人たちも一緒にやっていたんだと実感した。やっぱり人と会うってなんでもできると思う。1時間早くついたら4年生と話すことができて、後から来る人全員に声かけることができた。zoomやGatherだと1時間前に入っていくメリットは特にないなと思う。少し前にオンラインでもなんでもできると思っていた私は視野が狭くなって、過去を忘れていた。人が集うその労力にいとおしさを感じる。

多摩川線沿いでの成果報告会だったため、やはりその地域の人との交流(交流とはいえなくても、チラ見くらい…)があったら良かったなと感じた。もし自分の最寄り駅で、このような活動があったら「自分の生活の一部分が他者にとっては観察対象になるのかもしれない」と少しワクワクするだろうと思う。その駅を使うことが、明日から少しだけ特別になるかもしれないし、自分も他者に目を向けてみよう、と思えるかもしれない。そんな他者の心の持ちようが少しでも変わるなら、この活動は研究会の範囲を超えた意味を持つと思う。その点で、先生がおっしゃっていた「開く」という部分をもっと設計できればいいなと感じた。

キャッチボールをしていたり、そばにいる人と話をしたり、オンライン(gather)ではできない、余白の時間があったのが新鮮だった。短時間であったものの、別の場所にいたけれど同じ行動をしていた人たちを直接意識できたのが良かった。アクションシェアリングしてたんだと報告会の場でようやく実感できた。

何人かが言っていたようにやっと活動している実感がしました。研究会のメンバーの顔を初めてしっかりみれてやっと名前と顔が一致しました。

対面でやれて本当に良かったなと思っています。みんなで集まって発表者の方を向いて一緒に発表を聞くという今までだと当たり前だったことがオンライン生活に慣れてしまった私たちにとって忘れかけていた何かだったのかなと思いました。オンラインで画面共有をして発表をすると一部の人しか同時に見ることができないけど、対面だとみんなの様子が一斉に見れることも対面の良さだと改めて思いました。
他の人の作品をみんなで眺めているシーンが個人的にすごくグッとくる何かがあり、他の人の作品を見て、コミュニケーションが生まれている姿を客観的に見ることができてとても嬉しく思いました。

やはり、対面で会うことが大切だと感じた。今まで話したことなかったメンバーとも話すことができたし、顔を見ながら発表すると雰囲気的にもやりやすい。研究会で用意されている枠の前にある準備や、後の余韻に大きな意味が詰まっていたと思う。研究会がキャンパスで開講されることで、そんな時間が多くなることに期待したい。

オンラインでは絶対に生まれないであろうコミュニケーションを実感できた。(最後のみんなで絵を眺めている時)
外で報告会ってのがまた気持ちよかったりした。

zoomでは、1対多という構図で話され進められて行くが、対面だと1対1が複数出来上がり、その組み合わせで小グループができ、会話が進んでいった感じがした。
zoomは話す(一方通行のイメージ)という感じだが、対面は会話する(相互的なイメージ)というイメージだった。zoomやgatherでは顔が平面に並んで出てくるのでなんとなく、囲って話すことが大切な気がした。
誰かが割り込んで話に入ってくる感じが、オンラインに慣れた今では新鮮な感じがした。

  • ずっとオンラインだったこともあり、研究会のメンバーみんなで集まれたことが単純に嬉しかったし新鮮だった。
  • みんなで作品を並べる感じが、ピースが埋まっていく感覚がして気持ちよかった。
  • オンラインで発表していたら、確実に生まれなかったであろうコミュニケーションが生まれたと思う。それぞれでばらけて喋ることができたのが大きかった。

短い時間でも全員で集まり、お互いの口から生の感想を聞けたのはやはりよかった。成果報告の前後の時間でもオンラインでは生まれないコミニケーションをたくさん取ることができ、帰宅後一人になっても、その温かさが心の中に残り続けた。ただ、日差しが強くかなり暑かったため、想像以上に体力も奪われた。

久しぶりの対面でもっと緊張するかと思ったけど、意外と緩やかな空気が流れていた。

これまで研究会がずっとオンラインだったこともあり、たった1時間ほどの時間だったけれど対面で全員が集まれたことはとても意味があったことだと思います。オンラインだとどうしても”1対その他全員”の構図になってしまうことにコミュニケーションのしづらさを感じていたので、同じ場所に集まることで自然と少人数の輪ができたり、色んな人と自然と会話が生まれたりしたことがとてもうれしかったです。オンラインでの研究会は何週間もやっていたけれど、1時間だけでも直接会えたことで顔と名前を一気に一致させることができました。コロナ以降何度も感じてきたことですが、関係性の構築には直接会うことが必要不可欠なのだと思います。

2日目までは全員で集まることなくペアで作業をしていたが、最終日に全員で成果報告会を行なったことで加藤研としてのプロジェクトだという意識が強くなった。
オンサイトで発表をしたことでお互いに話すきっかけができ、今まであまり関わることがなかった加藤研メンバーとも話すことができた。いくらオンライン上できっかけを作る工夫をしても、同じ空気を共有しているだけで生まれるコミュニケーションの心地よさには及ばないと改めて思った。
晴れていたことが、重要だと思う。同じ場所で雨が降る中成果報告会を行なっていたら億劫な気持ちになっていただろうし、雨を避けるために高架下で発表をしていたら声が届きにくく、違うフラストレーションを感じていたと思う。

5. 今回の試み全般について、感想やコメント、今後の課題などを書いてください。

新規生ペアだったので不安でしたが、先輩がたがフォローしてくれたおかげで楽しいキャンプとなりました。次はりんかい線でやりたいです。

これまで東急3線で活動を行ってきたことで、路線が繋がったのが面白い。ここからさらにどう広げていくのか(路線の選択)が非常に楽しみである。今日の研究会にて「キャンプ」とは何かという話があったが、ここに「ポスター作り」と「ムービーキャンプ」、そして「人々のスケッチ」とを当てはめて整理し、どう位置付けられるかという話をさらに考えていきたい。
あとは描く方法の制限か。その場で描くことと写真を撮って描くこと、その場で描くことと持ち帰って描くことの違いについてはより深く考えていく必要があると思った。
僕の場合、写真を撮ってあとで描く方法を取っているのだが、その理由の一つは、現場では素直にその様子を見ていたいからだ。もちろんその場で反応して、気になった人を描いていき、ふりかえってその駅らしさが浮かび上がるのも面白いが、それだとどちらかというとそこで反応している自分を描き出しているようにも思う。そのため、まずは駅の人々を眺め、ぼんやりとテーマや自分の感じること(その駅)に対しての応答表現としてスケッチを描き始めたいと考えていた。描いている時間はその現場にいたとしても目の前の景色を逃す恐れがある。(だからペアで別れる意味もあるのだろうが)

スケッチが、絵を描くことが楽しいと気づいた。絵は得意ではないけれど、ペンを使うことがより好きになったキャンプだった。若干盲目的だが、キャンプはとても楽しかった。地方に行くキャンプも早くやりたいと思う。

大学生になってから、このような課外活動をする機会がほとんどなかったため、すごく楽しかったです。このような貴重な機会を作ってくださり、ありがとうございます。
今後の自分の課題としては、このキャンプを私自身の中で意味のある活動として位置付けていくことです。今回は、面白そうだから行ってみよう、という気持ちが強かったですが、今後は機会を重ねて、自分なりのキャンプに対する定義や意味を見出していけたらと考えています。そのためには、次回からスケッチの方法や表現に関して目標や方向性を持ちながら参加していきたいです。

iPadがない状態での参加だったため、写真をデジタルトレースして描いている先輩方を見て最初は焦った。が、紙と5時間向き合うことで、ペンを滑らせる感覚、インクの匂い、滲み、書き直せない感覚など、デジタルに慣れてしまったら忘れてしまいがちな、紙の良さが分かった気がする。

とても楽しかったです。研究会の活動がこれからも楽しみです。今後キャンプを行う際の課題としては、行う場所かと思いました。電車がうるさくてみんなの声があまりよく聞こえなかったです。

ビデオってどんな感じなんだろうとよくわからないまま、全員と会えるしお話ができるという理由で選びましたが、駅を移動するたびに生まれるワクワク感はビデオ班ならではの感情なんだろうなと思っています。話したことがなかった人が多い中、全員と顔を合わせコミュニケーションを取ることができたことも私の中で達成感を感じている1つです。このような状況下の中、宿泊はできなかったものの、キャンプを開催していただいてありがとうございました。

居心地の悪さがあった、という話について。私はそれなりに大きな駅で観察していたから、そこまで居心地の悪さを感じなかった。見た目が馴染んでしまうと、心理的にも馴染んでしまう。フィールドワーカーとして「異人であること」の意識を忘れず持っていたいと思う。

今回の作業で久しぶり(ほぼ初めまして)のメンバーとの交流があり、研究会という団体に所属しているんだなという実感がありました。
また、本来のキャンプの様子や映像を授業で見せられて、本当に楽しそうな活動だなと思ったと同時に、やりたいという気持ちが溢れました。
ですが、このevery personシリーズも続けたいなと思いました。

今回のスケッチ方法は、ビデオで撮って場面を切り取ってそれを描くというものだったが、クイックスケッチの方が、対象が動いてしまうため、自分で対象のポーズも決め、想像して描くことが求められると思う。
それによって、自分がなぜその人・場面に惹かれたのかが見えやすくなると思うので、機会があれば次回はクイックスケッチでもやってみたい。

スケッチされた側の人に届くかもしれないと思いながら描くか、完全に自分や研究会内だけで完結するものとして描くのか、そのスタンスの違いで絵のテイストや加えるコメントに変化が生まれると思う。次回はそれを意識しながら自分や駅の人々と向き合いたい。

人のスケッチをこんなに短時間にたくさんやったことがなくて、大変だったけどかなり楽しかった。スケッチの作業に終始してしまい、観察にはあまり意識が向かなかった気がする。

今回は初めて全駅制覇できたので、成果報告会のときに今までになかった達成感を感じられました。ただ、やはり2日目は他のグループの様子がわからないので、全員で同じことに取り組んでいるという感覚はあまりなかったです。今後もこの取り組みを続けていくのであれば、一度同じ路線ではなく一つの駅で散らばってスケッチをするということにも挑戦してみたいです。

写真を撮るのではなく、その場で見たままにスケッチをすることが大事だと改めて感じた。一方的に写真撮影をすることに違和感を感じながらスケッチはしないほうがいいと思った。写真を見てスケッチをできる人は、少しトレーニングをすればその場でもスケッチができるようになると思う。

f:id:who-me:20210619123850j:plain