まちに還すコミュニケーション

場のチカラ プロジェクト|Camp as a participartory mode of learning.

鹿野キャンプ2

鹿野で考える・つくる(再訪)

更新記録
(2025-11-8)「きっかけ|つながりの系譜」などを加筆。
(2025-10-3)鹿野キャンプ2(鳥取県)のページを公開しました。

フィールドワーク型のワークショップを「キャンプ」と呼んで、学生たちとともに全国のまちを巡っています。まちで出会った人びとに話を聞いて、ひと晩でポスターをつくります。やや荒削りではあるものの、まちに暮らす人びとの姿をできるかぎり自然に映しとり、ことばを添えます。「まちに還す」ことの大切さと面白さを味わいながら、ポスターづくりのプロジェクトは20年近く続いています。47都道府県の踏査まで、残すは京都府だけというところまで来ました。

コンプリートを目前にしつつ、“2周目”をはじめます。今回は、2015年9月に訪れた鹿野町(鳥取県)へ。ちょうど10年ぶりのポスターづくりです。

「鹿野キャンプ」でつくったポスター(2015年9月)

【きっかけ|つながりの系譜】

もともとは、2014年の秋に海士町(島根県)でまちづくり協議会の小林清さんに会ったのがきっかけです。ちょうどORF(オープンリサーチフォーラム)の会期と重なっていたのですが、会場を不在にしつつ海士町に向かったのを記憶しています。その出会いから、翌2015年には「鹿野キャンプ」が実現。そして、あっという間に10年が経ちました。

昨年の6月、別のプロジェクトで鳥取を訪れる機会があり、そのときにも(時間をやりくりして)少しだけ鹿野町を歩きました。小林さんは相変わらずエネルギッシュで、この10年のあいだにゲストハウスなども手がけているとのこと。鹿野町での取り組みについては、素敵な本がまとまっています。

  • いんしゅう鹿野まちづくり協議会(編)(2021)『地域の未来を変える空き家活用―鹿野のまちづくり20年の挑戦』ナカニシヤ出版

じつは、ぼくもこの本に短い文章を寄せているのですが(p. 216-217)、COVID-19の影響下にあって、身動きが取れず(旅をすることはもちろん、家の外に出ることさえ憚られるような)窮屈な思いをしている時期に原稿を書いたのでした。

なにより、地道に続けることの大切さ、そして続けていればこそ見えてくる景色があることは、これまでに訪れた場所や出会った人びとから受けたレッスンで、鹿野町はその代表格です。この本は20年間の取り組みをふり返るもので、じつは「キャンプ」も20年ほどかかって「47」のコンプリート手前まで来ました。いわば、ぼくが追いかけている背中のような場所なので、10年ぶりの鹿野町をじっくりと味わってこようと思います。

鹿野キャンプ2
  • 日時:2025年11月14日(金)〜16日(日)(原則として現地集合・現地解散)*14日は移動日
  • 場所: 鹿野町(鳥取県)
  • 参加メンバー:加藤文俊研究室 16名(学部生 11名・大学院生 4名・教員 1名)*11月3日現在 

📢  プレスリリース:鹿野キャンプ2(フィールドワーク)について → pr_251009.pdf

スケジュール(暫定版)

11月14日(水)
  • 16:30ごろ 集合 オリエンテーション
  • 17:30ごろ〜 夕食:しかの心(〒689-0405 鳥取市鹿野町鹿野1809-1)
  • 20:30ごろ 移動 → 宿泊:
11月15日(土)
  • 10:00ごろ〜14:30ごろ インタビュー/フィールドワーク(グループごとに行動・取材先に応じて随時スタート)
  • 15:00ごろ〜 デザイン作業(グループごとに行動):インタビュー/フィールドワークで集めてきた素材をもとに、編集作業をすすめます。
  • 18:30 夕食:
11月16日(日)
  • 00:00 ポスターデータ提出(時間厳守)
  • 10:00ごろ〜 ポスター展準備 会場:しかの心(〒689-0405 鳥取市鹿野町鹿野1809-1)
  • 11:30ごろ〜 「鹿野の人びとのポスター展2」
  • 成果報告会 11:30ごろ〜(ふり返りビデオ上映 12:00ごろ〜)
  • 12:30ごろ〜 昼食(片づけ)
  • 14:00ごろ 解散

Photo: 2024年6月21日