まちに還すコミュニケーション

場のチカラ プロジェクト|Camp as a participartory mode of learning.

「つきみててん」へ行こう。(2)

加藤研の1年 編

ぼくたちは、フィールドワークやインタビューに代表される質的調査(定性的調査)を重視していますが、COVID-19の感染拡大にともない、方法そのものの再定義・再編成が必要となりました。とりわけ、人びとの暮らしに接近し、能動的にかかわりながらその意味や価値を理解しようという試みは、対面での「密な」コミュニケーションを前提として成り立っており、現在の状況下では、調査研究そのものが大きな制約を受けました。そのなかで、フィールドワークやインタビュー、生活記録のありようについてずっと考えていました。

学生たちとともに、全国のまちを巡る「キャンプ」の活動(ポスターづくりのワークショップ)は、すべて断念。春学期は、オンライン環境に慣れることも課題になりました。秋からは、注意しながら少しずつ「外」での活動を増やし、「非接触型」のフィールドワーク(観察とスケッチの実習)をおこないました。来年度も、人びとの移動、集まり、社交などのふるまいをとらえなおし、オンライン環境における質的調査について検討することも、大切な課題として位置づけています。
フィールドワーク展XVII:つきみててん」では、2020年度春学期・秋学期のおもな活動をウェブやビデオで紹介します。結果としては、ぼくたちにとって特別だった2020年 --- マスクをつけることが日常化したり、もっぱら画面越しにやりとりしたり --- が記録されたことになります。将来ふり返ったとき、〈いま〉のぼくたちの暮らしやふるまいを思い出すきっかけになるはずです。

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「フィールドワーク展XVII:つきみててん」は、オンラインで開催することになりました。詳細は https://vanotica.net/fw1017/ ほかで随時お知らせします。

2020年度春学期

ちょっと窮屈な毎日|It's a bit tight

(2020年6月):COVID-19の影響を受け、ぼくたちの日々の暮らしがどのように変容したのか、オンラインでインタビューをおこないました。オンラインによる調査の方法については不慣れなことばかりで、いろいろと試しながらでしたが、結果としては海外などもふくめ、多様な〈声〉を集めることができました。典型的な生活時間については、やはりそれぞれの場所での感染者数の状況を反映していることがうかがえる結果になりました。


A Day in the Life

(2020年7月)家にいる時間が増え、全員が集うことのない毎日。「7月25日」を指定し、その日の一人ひとりの生活の「細片」をビデオにまとめました。

 

2020年度秋学期

人びとの池上線|Every Person in Ikegami Line

(2020年10月)敬愛するJason Polanの方法をトレースしながら、東急池上線の各駅で観察とスケッチの実習をおこないました。「非接触型」フィールドワーク/ワークショップの試みです。駅を行き交う人びとの生態 -- とくに〈いま〉のマスクをつけた人びとのようす -- をとらえました。

人びとの池上線(スケッチ) - まちに還すコミュニケーション

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人びとの世田谷線|Every Person in Setagaya Line

(2020年11月)10月に実施した観察とスケッチの実習を(ほぼ同じやり方で)もう一度、東急世田谷線の各駅で実施しました。

人びとの世田谷線(スケッチ) - まちに還すコミュニケーション

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A Day in the Life 2

(2021年1月)ふたたび「緊急事態宣言」が発出されました。上述のA Day in the Lifeから、ちょうど半年。「1月25日」の一人ひとりのようすです。

このほかにも、ポスタープロジェクト(2009-)ジブンジテン(2009-)などの展示も計画しています(準備状況しだいですが)。

 

(つづく:次回は「卒プロ編」です。)