まちに還すコミュニケーション

場のチカラ プロジェクト|Camp as a participartory mode of learning.

ふたたび、フーカットへ。 (1)

Day 1: 2018年3月12日(月)

「タイキャンプ」は無事に終わり、昼ごろに解散となった(すでに述べたとおり、ぼくたちは、いつも現地集合・現地解散だ)。でも、旅はまだ終わらない。
昨年のちょうど今ごろ、「EBAプログラム」のフィールドワークに参加した。今年も、13日から同様のフィールドワークがおこなわれると聞いたので、ベトナムを経由してから日本に戻ることにした(とはいえ、仕事があるので参加できるのは実質1日だけ)。去年の旅は、いろいろなことを考えるきっかけになった。もう一度、足をはこんでみたいと思った。ベトナム料理に惹かれていることもたしかだが、なによりも、再会に期待していた。

空港で食事をしてから、ハノイ行きの便に乗る。目的地は、フーカット(Phù Cát)だ。地図を見ると、バンコクからそのまま東に飛べばフーカットなのだが、乗り継ぎの都合で今晩はハノイで一泊する。ハノイへは、2時間弱。1000kmほど北へ移動することになる。

午後6時ごろ、ハノイに到着した。気温は20℃くらい。バンコクの熱気が、うそのようだ。
ターミナルのビルを出ると、すぐに怪しげな客引きが寄ってきたが、無視してタクシー乗り場へ。乗り込んだら、やはり英語がまったく通じなかった。アドレスを書いた紙を渡したものの、見ようともせずに発車させたので、ちょっと不安になる。しばらくするとドライバーは運転しながら電話をかけて、なにやら話をしたあと、その電話をぼくに手渡した。なるほど、電話の向こうの誰かに英語で行き先を伝えて、通訳してもらうということか。相手はインドなまりの英語で、わかりづらい。というより、こっちの言っていることがちゃんと伝わったのかどうか。
じぶんのスマホで地図をみたら、方角はまちがっていない。まぁなんとかなるだろうと思って、シートに身を沈めた。しばらく高速道路の退屈な風景がつづいていたが、やがてハノイの市街に入った。オートバイが、ぶつかりそうになりながら、タクシーを追い越してゆく。

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Chiさんと合流し、ハノイのまちへ。セント・ジョセフ教会(Nhà Thờ Lớn Hà Nội)にほど近い、賑やかな界隈だ。さっそく、フォーをごちそうになる。そのあとは、「エッグコーヒー」で有名なGiang Caféへ。ぼくは知らなかったのだが、どうやらミルクが希少だったために、代わりに卵黄をコーヒーに入れたのがはじまりらしい。「エッグコーヒー」と聞くとちょっと驚くが、考えてみれば、ミルクセーキに卵黄を入れるのだから、理屈はわかるような気もする。見かけは、わからない(そもそも店内が暗いので、よく見えない)。スプーンでよくかき混ぜると、コーヒーはクリームのようになった。甘い。カフェの屋上からハノイのまちを眺めながら「エッグコーヒー」を飲んだ。とてもしのぎやすく、暑いバンコクでの疲れが少し癒やされるようだった。甘くて、飲み干すことはできなかった。
ホアンキエム湖(Hồ Hoàn Kiếm)のほとりをぶらぶらしながら、ホテルまで歩いた。明朝、6時ごろの飛行機でフーカットに向かう。☕️

(つづく)

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フーカットで考えた(2017) http://camp.yaboten.net/archive/category/EBA